- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
出版社内容情報
実父を知らずに育てられたレイチェルが捜し当てたのは、残酷な真実だった。やがてジャーナリストとなり結婚するが、そのすべてを失う。ようやくめぐりあった真の愛。しかしそこにも陥穽が待っていた。巨匠が読者に仕掛ける驚愕の罠とは? 注目のサスペンス!
デニス・ルヘイン[ルヘイン デニス]
著・文・その他
加賀山 卓朗[カガヤマ タクロウ]
翻訳
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
191
デニス・ルヘインは、新作中心に読んでいる作家です。ノンストップ・ジェットコースター・ミステリ、465P一気読みでした。本書は、映画化されるようですが、故アルフレッド・ヒッチコックに撮って欲しかったなぁ!2018/08/21
ケイ
161
ジェットコースターのようだった。最初はゆっくり上っていき、平坦になったと思ったら少し落ちる。次は大きな上りと下り。面白くなってきた?と思ったら平坦なまま。退屈になってやめようかなと思うと、急カーブに揺さぶられ、ググぐっと上る。実際の場面では、そこはエレベーターで下ってるところなんだけど。どこまで危険になるのか、いきが苦しい。そしてまたガクッと急カーブ。うわっと思ってると、もう上がったり下がったり...息付く暇もなし。死にゆく人達の方がハードボイルドなのよね。一言あって死んでゆく人達。尻つぼみでないのがいい2018/10/09
aquamarine
100
ある五月の火曜日、三十五歳のレイチェルは夫を撃ち殺した。そんなプロローグで始まったら、もはや心は鷲掴み、ひたすら物語を追うしかなくなります。ジャーナリストの彼女がどれほど悲惨な経験をし、自分の過去を追い、更に未来を見据えるのか。物語は前半と後半で全く雰囲気を変えます。サスペンスではありますがこれは愛の物語。そう、あなたを愛してから。彼女に寄り添った私は満身創痍?いや、歯を食いしばって前を見たい。恋愛ものがあまり得意ではない私でも、凄い疾走感で一気に読まされ、ラストの余韻に圧倒されました。2019/01/31
のぶ
93
今までのルヘインの作風とは違った本だったが、十分に楽しむことができた。主人公はレイチェルという女性。冒頭、レイチェルが夫を撃ち殺したという衝撃的な場面から始まり、父親捜しをする前半部。このあたりの展開はゆったりしている。ジャーナリズムの道に進んだレイチェルは、夫と平穏な生活を続けるが、ある時から夫に疑念を抱く。このあたりから展開が速くなり、いろいろと場面転換がありサスペンス小説の要素が強くなる。ロマンス小説からミステリーまでの要素が詰まっていて、飽きることなく読み終わる事ができた。2018/09/01
*maru*
55
レイチェルは夫を撃ち殺した。彼は、暗い水の中に消えた─。母親が亡くなり、幼い頃に別れた父を探そうと決めたレイチェル。調査依頼を受けた探偵ブライアンとの出逢い。不協和と愛。揺らぎ、衝撃、そしてやっぱり愛。どこに向かうのか続きが気になってなかなか中断できない作品でした。憎い…許せない…なのにキュンキュンしてしまった。怖いのに好き。ストックホルム症候群的なね。なんか違うか。上手い例えが見つからなくて申し訳ない。『シャッター・アイランド』に続いてのルヘイン2冊目ですが、こちらもとても面白かった。2019/03/02