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出版社内容情報
15歳のアニーが見つけた死体は、町の忌まわしい過去を掘り起こし、アニーと家族の生活まで脅かす。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作ある言い伝えを信じて、深夜、反目する隣家の土地に忍び込んだ15歳のアニー。しかしそこで死体を見つけてしまう。その事件は、町の忌まわしい過去を掘り起こし、アニーと家族の生活まで脅かすが……20世紀半ばのアメリカ南部を舞台にした巧緻で濃密なミステリ
ローリー・ロイ[ロイ ローリー]
佐々田 雅子[ササダ マサコ]
内容説明
少女が見つけた死体は、町の忌まわしい過去を呼び起こす。ジョン・ハート、ウィリアム・ケント・クルーガー絶賛。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞。
著者等紹介
佐々田雅子[ササダマサコ]
立教大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
103
素数ゼミの蝉時雨、ラベンダー畑と煙草畑の香り。マーガレット・マロンの『密造人の娘』を読んだ時も思ったけど、アメリカの南部って、小説の舞台としては最高に魅力的。暮らすのは大変そうだけど。ハーフバースデーという習慣を初めて知る。36年のサラ(普通の子)も、52年のアニー(魔性の血を受け継ぐと噂される子)も妹にコンプレックスがあると言う共通点。それでも二人とも最も欲しいものを手に入れたなと思う。冷たいラベンダー茶を飲んでみたい。2018/11/22
むらさきめがね
26
男と女、家族と隣人、生と死の距離がそこまで隔たっていなかったあの頃。純文学テイストで、エンタメ性はかなり低めでも、徐々に深みにはめていくようなねっとりとした描写力はかなり好みだ。集英社文庫で過去の作品が出ているようなので、時間があれば手に入れたい。2017/07/17
本木英朗
24
アメリカの現代女流ミステリ作家のひとりである、ローリー・ロイの長編のひとつだ。15歳と半年を迎える夜、アニーはラベンダー畑の丘を上り、近づかないことになっている隣家ベイン家の土地に忍び込んだ――という話なのだが……。うーん、ちょっと俺には難しかったかな。とりあえず以上です。2022/06/23
星落秋風五丈原
24
過去の事件が現在に影響を及ぼす。シブリング・ライバリーと不思議な力を持つ母娘の因縁。2020/12/13
わたなべよしお
22
「彼女が家に帰るまで」を読んだ時は、とても好印象で上手な作家だなと思ったけれど、今作はとても読むのに苦労した。しかも、分かりにくい。一行一行じっくりと噛みしめながら読めば良さが分かるのだろうか?いや、一行も読み飛ばせないような緊張感も濃密さ感じなかった。エドガー賞受賞作だが、米国南部を肌感覚で分かっていないため味わえないのだろうか。よく分からないが、面白いとは思えなかった。2023/08/04