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出版社内容情報
〈アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作〉車ごと駐車場からさらわれた十一歳の少女。事件を追うキャフェリー警部を嘲笑するかのように敵は犯行を重ねる。実力派作家が栄冠を射止めた大作
内容説明
当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。捜査の指揮を執るキャフェリー警部の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか!事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる。だが姿なき犯人は、焦燥にかられる警察に、そして被害者の家族に、次々と卑劣きわまる挑発を…屈指の実力派が、MWA賞最優秀長篇賞の栄冠を射止めた力作。
著者等紹介
ヘイダー,モー[ヘイダー,モー][Hayder,Mo]
英国エセックス生まれ。15歳で学校を辞め、バー・メイド、警備員、英語教師などの職業を経験。2000年に『死を啼く鳥』で作家デビュー。バース在住
北野寿美枝[キタノスミエ]
神戸市外国語大学英米学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
50
話が冗長なだけでなく、未訳の前作に絡んだ言及が多く、そのため、なんとも読みづらかった。ミステリのシリーズ物はそれぞれに繋がりがあるとしてもかなり緩めで前作を読んでいなくても支障がないという方が多いのだが、この作品は、まあ支障はないとはいえ、前の事件への言及があるたびに読んでいてどうにも居心地が悪くなるのだ。2024/06/21
神太郎
49
MWA賞受賞作品。1作目に比べるとサイコな感じは減ってはいるものの、手口は相変わらず陰惨ですし「吐き気を催す邪悪」というのは相変わらず。そして、被害者家族がかなり強いですね。これ、日本だったら捜査妨害になるんじゃ?ってくらいに事件に介入してくるので結構面食らいました。主人公のキャフェリーも新天地に行ったようなのですが、どうも事件以外にも厄介事があって、どうも今後の展開にも関わってきそうな位。展開も後半になるにつれて加速度的に面白いのですが、犯人のあおりがいちいちイラつくし、吐き気がする。2018/01/04
あっちゃん
35
前半は読みづらく登場人物の多さと視点の切り替えに四苦八苦(笑)後半からは、ようやく慣れたのか集中出来て面白くなってきた!と思ったら一気に加速して読了!それにしても、主人公の良さがイマイチわからん、シリーズものらしいので、他では良いのかも?(  ̄▽ ̄)2018/04/06
ひめ
34
最初から主人公がなんやらもやもや・・・。そんな思いの中で事件が進行する。どうして事件がおこったのか?力作なんだけど、私の想像力のなさか、子供たちの居場所がイメージできずわかりにくかった。面白かったんだけどね。読メさんの感想を見ていたら、この本はシリーズものだそうで、主人公のもやもやに納得。2015/06/10
アルラ
29
ちょっと間が空いたので棚から手に取った一冊。異色の経歴を持つ英女流作家で2012年のエドガー賞受賞作。ポケミスはこの五作目からしか読めない…やはり受賞作からってこと?前半はなかなか読み辛く、随所にキャフェリー警部の兄の事件、フリーの秘密、ウォーキングマン等々の話が挟まれ頭を整理しながら進めた。犯人の動機には多少疑問が残るがラストへ向かっての盛り上がりは予想以上で大満足。残念なのはトンネルや立て坑の構造がわからず、結構長い描写だったので読み急いでしまったことかな。フリーとはどうなるのか?続きが読みたい。2017/08/15