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出版社内容情報
島に引っ越してきた幸せな一家を襲った悲劇の真相とは……CWA賞・ガラスの鍵賞・スウェーデン推理作家アカデミー賞を受賞した傑作
内容説明
エーランド島に移住し、双子の灯台を望む屋敷に住みはじめたヨアキムとその家族。しかし間もなく、一家に不幸が訪れる。悲嘆に沈む彼に、屋敷に起きる異変が追い打ちをかける。無人の部屋で聞こえるささやき。子供が呼びかける影。何者かの気配がする納屋…そして死者が現世に戻ってくると言われるクリスマス、猛吹雪で孤立した屋敷を歓迎されざる客たちが訪れる―。スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞、「ガラスの鍵」賞の三冠に輝く傑作ミステリ。
著者等紹介
テオリン,ヨハン[テオリン,ヨハン][Theorin,Johan]
1963年スウェーデン、ヨーテボリ生まれのジャーナリスト、作家。2007年のデビュー作『黄昏に眠る秋』(ハヤカワ。ミステリ)はスウェーデン推理作家アカデミー賞、英国推理作家協会賞を受賞し、世界20カ国以上で刊行された。『冬の灯台が語るとき』でも「ガラスの鍵」賞等を受賞
三角和代[ミスミカズヨ]
1965年福岡県生、西南学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
268
ヨハン・テオリンによるエーランド島シリーズ 第二弾。北欧の独特の雰囲気が心地よい。 変な話だが、北欧の四季は 日本の四季とは 違うのだろう..そんなことを考えていた。 ストックホルムからきた家族、 ヨアキムと その家族にジワジワと 起こる不幸..北欧の厳しい寒さが 事件の 不気味さを加速させるが.. 何代にもわたる因縁と、荒れる厳寒の海の 雰囲気が印象的な本だった。2016/07/24
ケイ
101
暑い日本の夏に読むのにびったりだ。スウェーデンの秋から冬にかけての寒い時期に起こる事件と、すでに死者となった人達がたくさんでてくる話。間に挿入される悲しい昔話も一つ一つが謎めいている。本当に死者は語りに来たのだろうか。良質のミステリとはこういうものをさすのだろう。また読み返したいと思うミステリはそうはないと思う。2014/08/21
藤月はな(灯れ松明の火)
93
双子の灯台を望める屋敷に引っ越してきたヨアキム一家。しかし、屋敷に内包されていた罪悪感と死者への愛情に触発されたかのように悲劇が起きてしまう。ヨアキムは子供にその悲劇をひた隠しにしたまま、現実との折り合いをつけたくなく、もがき苦しんでいた。一方、押し込み強盗達は・・・。ヨアキムが用意した彼女へのクリスマス・プレゼントがあそこにあったのはやっぱり・・・と思わずにいられない。そうでないと彼は救われなかっただろう。真実がどんなに辛いものでも。それにしてもブリザードはそんなにも恐ろしいものだったのですね・・・。2016/12/11
Panzer Leader
86
前作活躍したおじいちゃん探偵イェルロフに今回は地元警察署に赴任した彼の姪っ子ティルダも登場するが彼らは脇役。今回の主人公は家族と共にエーラント島に移住してきたヨアキム。自分たちで古い屋敷を改築しながら住み始めるが、この屋敷どこか不気味な雰囲気、その上家族に不幸が起きてヨアキムは精神的に追い込まれていく。ヨアキムの妻の母が語るこの屋敷の歴史、押し込み強盗を繰り返す無軌道な若者三人組、これら全ての要素が重なり合ってクライマックスになだれ込み明らかになる真実とは。読み応えありの作品なれど自分は前作の方が好み。2020/08/15
どんぐり
83
デビュー作『黄昏に眠る秋』に次ぐヨハン・テオリン2作目。前作同様、スウェーデンの南東にあるエーランド島が舞台で、季節は冬だ。溺れる船乗りが海に飲みこまれながらしがみついた木材で建てられたという家に移り住む一家を見舞う不幸な事故。そこに空き巣泥棒と夜な夜な現れる亡霊を加えたミステリーである。溺死した妻を亡くしたばかりの夫は亡霊に取り憑かれて子どもの保護者として無能状態、事件の真相に迫るはずの地元警察官は登場人物の一人にすぎず、謎と秘密を抱えた妻の母親(生存する)の書いた「ブリザードの書」の扱いが小説作法とし2019/09/28
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