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内容説明
凄腕の殺し屋マイケルは、ガールフレンドのエレナの妊娠を機に、組織を抜けようと誓った。育ての親であるボスの了承は得たが、その手下のギャングたちは足抜けする彼への殺意を隠さない。ボスの死期は近く、その影響力は消えつつあったのだ。エレナの周辺に刺客が迫り、さらには、かつて孤児院で共に育ち、その後生き別れとなっていた弟ジュリアンまでが敵のターゲットに!マイケルは技量の限りを尽くし、愛する者を守ろうと奮闘する―ミステリ界の新帝王がかつてないスケールで繰り広げる、緊迫のスリラー。
著者等紹介
ハート,ジョン[ハート,ジョン][Hart,John]
1965年生まれ。『川は静かに流れ』(2007)、『ラスト・チャイルド』(2009)(以上、早川書房刊)でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を連続受賞。『ラスト・チャイルド』は英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞にも輝いた
東野さやか[ヒガシノサヤカ]
上智大学外国語学部英語学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
46
『キングの死』『川は静かに流れ』『ラスト・チャイルド』に続く長編4作目。面白いミステリーを読みたい、という人にはお薦めする。追いつ追われつのクライム・ノベル。主人公は孤児院アイアン・ハスウで育ったマイケルとジュリアンの兄弟。その後2人は生き別れとなり、兄はプロの殺し屋に、弟は児童書作家に。組織から追われるマイケルとガールフレンドのエレナ、殺戮の上に成り立つ家族・兄弟・男女の愛が君臨するのだ。2013/08/17
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
21
既刊3作品も興味あったのですが、とりあえず最新作でジョン・ハートを初読み。 孤児院で育った兄弟が生き別れ、兄マイケルはプロの殺し屋に、弟ジュリアンは上院議員の養子となり児童書作家に。 妊娠した恋人の為に組織を抜けたマイケルに刺客が迫り、その矛先はジュリアンにも向かう…! もうこの序盤戦だけでガッツリ心を捕まれましたが、さらに孤児院からやって来る過去の悪夢、兄弟の出生の秘密、負の連鎖などてんこ盛り! 家族の物語として泣ける! 凄く良かったです!! 2012/02/22
Yoko
15
溢れる男気、兄弟愛。血縁に依らない絆。ミステリー要素は大味ながら描きたいものが伝わってくる。ジョン・ハート初読みですが女性が性的に虐げられる描写が無いのが良い。2016/02/25
アーチャー
15
ジョン・ハートの作品を読むのは初めて。個人的には楽しめたのですが、他の方の感想には厳しいものが多いですね。また既に翻訳された他の作品と比較しても本作の評価はイマイチのようです。となれば、その真偽を確かめるべく、著者の作品を読むしかありません。それがいつになるかは、まるでわかりませんけどね・・・。2016/02/16
そら丸
14
登場人物は変人ばかりで、人は死にまくりの小説が、こんなに面白く読めるとは。全編に貫かれた家族にたいする愛情が鳥はだもの。流石ジョン・ハート良い小説を書くなあ。今年のベストは確実!今年のハヤカワミステリーは高レベルです。★★★★★2012/03/23