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Hayakawa pocket mystery books
黄昏に眠る秋

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  • サイズ 新書判/ページ数 480p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150018467
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0297

内容説明

霧深いエーランド島で、幼い少年が消えた。母ユリアをはじめ、残された家族は自分を責めながら生きてきたが、二十数年後の秋、すべてが一変する。少年が事件当時に履いていたはずの靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに送られてきたのだ。急遽帰郷したユリアは、疎遠だったイェルロフとぶつかりながらも、愛しい子の行方をともに追う。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた父娘を待つ真実とは?スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞に加えて英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞した傑作ミステリ。

著者等紹介

テオリン,ヨハン[テオリン,ヨハン][Theorin,Johan]
1963年にスウェーデン、ヨーテボリで生まれる。ジャーナリストとして活躍するかたわら、新聞や雑誌に短篇を発表。2007年に刊行されたデビュー長篇である『黄昏に眠る秋』はたちまちベストセラーとなり、世界20カ国以上で刊行された。そのほか現在までに長篇2作が刊行され、英国推理作家協会賞を受賞するなどいずれも高い評価を受けている

三角和代[ミスミカズヨ]
1965年福岡県生、西南学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

99
最近読んだ「猟犬」に続く北欧ミステリー。あちらは現役捜査官に敏腕新聞記者と高スペックの親子であったが、こちらは80歳を超えた老人と人生に疲れ切った娘。この二人が20年前に失踪した彼らの子供の事件を追いかける。自然豊かで美しいけど段々と寂れていく小さな島を舞台に、歩くことさえままならない老体にもどかしさを感じながらも謎にせまる父と人生を諦めたような娘が段々と心の交流を取り戻していく展開が素晴らしい。ミステリー味は味付け程度と思われたが終盤にはアッと驚く真相が待ち受ける、北欧ミステリー、侮りがたし。2020/05/20

ケイ

91
北欧のミステリーを読むたびに感じる孤独や寂寥感がここにもふんだんにある気がする。登場人物の大人の恋愛年齢が高い。北欧の女性の社会進出や社会の成熟は、孤独さを引き換えにしているように思ってしまう。ミステリーとしてはよく出来ていて、全くうまく騙されてしまった。この作者の翻訳されたあと二冊も早く読みたい。2014/08/04

みうか

79
北欧ミステリーは粒ぞろいと聞いていたけど、読み応えがあって面白かった!疾走感のある翻訳物に慣れ親しんでいたので、黄昏がじわじわと空気を這うようなスローテンポに最初は焦れったく思う。でもスウェーデン独特の静けさと老人の歩調に合わせて物語を進めていくと、徐々に事件を取り巻く冷たい霧が散りはじめ、粗野な暴力性が露呈してゆく。骨からジワジワと冷やされてゆくようだった。霧に消えた少年の行方とそこに絡みつく多数の思惑、そして母と祖父の想い。ミステリーよりヒューマンドラマを目撃したかのよう。次の冬も楽しみ!2020/01/11

どんぐり

78
スウェーデンのエーランド島で20年前に消えた少年の謎を追う過去から現在へと連なる時間軸ミステリー。“好奇心は身の毒”というハラハラ、ドキドキ感も少しは味わえる。北欧ミステリー界にまた楽しみな作家が現れた。2013/11/13

nuit@積読消化中

75
四部作の二作目から読んでしまったので、一作目へと遡りましたが、ホント、この作家さん面白い。霧深いエーランド島の寂れた村が舞台。二作目にも登場する闘うおじいちゃんイェルロフがまたいいのだ。なんだか犯人がどうのなんてもうどうでもよくて、ずっと読んでいたい気分。終わるのが惜しい。あと二作残ってるが、一気読みはもったいない…が気になって仕方がない(笑)。日本では公開されていないが向こうでは映画化されてるらしい。これはNetflixなど四部作をじっくりドラマ化して欲しいものだ。2022/02/28

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