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内容説明
ワシントンDC。麻薬、貧困、人種間の争いが蔓延する街―。刑事ラモーンは、この街の犯罪との終わりなき闘いに日々神経をすり減らしている。そんな彼でさえ、やるせなくなる事件が起きた。犠牲者は少年で、しかも息子の友人。事件の解決を心に誓い捜査を始めたラモーンは、二十年前の未解決連続殺人事件との類似点に気づく。さらに他の殺人事件との意外な関連性も浮かびあがった。事件をめぐり、人間の欲望と執念が交錯するなか、明らかになる真相は…。家族の絆を軸に描く、哀切に満ちた傑作長篇。バリー賞受賞作。
著者等紹介
ペレケーノス,ジョージ[ペレケーノス,ジョージ][Pelecanos,George]
1957年、ワシントンDC生まれ。ハメット賞、イタリアのレイモンド・チャンドラー賞など数々の栄誉に輝くミステリ界の巨匠
横山啓明[ヨコヤマヒロアキ]
1956年生、早稲田大学第一文学部演劇学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
6
決して何らかのカタルシスを得るような物語ではない。DCを舞台にして明確な主人公がいない群像劇で、ささいなとも思える描写が何気に胸にグッとくる、人生の喜びと哀切さに、希望とやるせなさを描く「いい物語」だ。2010/12/24
Masayuki Isida
4
☆☆☆☆★渋すぎるミステリーだった。1985年に起こった事件がある男の人生に重い足枷をつけ、二人の若者は進むべき道を歩き出す。エピローグが素晴らしかった。人種差別・銃社会・貧困・ドラッグとアメリカ社会は問題が多すぎる、2013/05/29
タナー
3
久しぶりのペレケーノス作品。やっぱりこのシブさはたまらない。以前何かの本の解説で、アメリカでは「ハードボイルド」という言葉が死語になりつつあるという話を読んだ。それだけ本物のハードボイルドを描ける作家が少なくなってしまったのかもしれない。ペレケーノスは間違いなく、そんな数少ない作家のひとりだ。以前に読んだ彼の作品も再読しみるかな。因みに、本書の解説にもあるように著者名の表記が"ジョージ・P・ペレケーノス"から "ジョージ・ペレケーノス"に変わっている。新たな境地を切り開いてくれるのか!?今後も期待大。 2015/04/17
tom
3
上質の小説なんだろうなと,コメントを読んで思った。解説で引用されるシーンは,私もいいなあと思った。でも,登場人物が多すぎて,誰が誰だか分からなくなってしまって,疲れた,というのが最後の印象。老年初期の私には,読了に至るのがちょっと大変でした。サスペンスと思って読むよりも,むしろ小説という感じなのかしらね。2011/03/22
Schunag
2
たぶんこれまでで一番「ミステリ(捜査小説)」っぽくて、同時にこれまででいちばん普通小説的でもあるのでは。2010/12/23
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