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内容説明
冷戦の最前線西ドイツでスパイ戦争に巻き込まれたマッコークルは、無事に帰国し、連れ帰った恋人フレドルと結婚してワシントンに〈マックの店〉を再開した。そこに突然、かつての相棒パディロが転げこんできた。元共同経営者にして腕利きスパイ兼殺し屋のパディロは、潜伏先の西アフリカから脱出してきたのだ。某国の首相暗殺を依頼され、それを断ったことからトラブルになったという。だが暗殺の依頼者たちは、何としてもパディロに暗殺を実行させるべく、卑劣な手段に訴えてきた…謀略と裏切りと追跡が交錯する、巨匠の幻の傑作スリラー。
著者等紹介
トーマス,ロス[トーマス,ロス][Thomas,Ross]
1926年オクラホマ・シティ生まれ。1966年に『冷戦交換ゲーム』でMWA賞最優秀新人賞を受賞。その後多くの作品を発表、1984年の『女刑事の死』でMWA賞最優秀長篇賞を受賞した。1995年没
真崎義博[マサキヨシヒロ]
1947年生。明治大学英文科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
56
前作『冷戦交換ゲーム』を未読なので、主人公とパディロの経緯が今ひとつ分からず。マックは主人公にしてはずいぶん受け身だ。パディロの方が主人公っぽい。アクションよりも、交渉と取引と駆け引きと裏切りが中心の物語。この手の話にしてはずいぶん静かな気がした。マックとパディロが基本的に冷静で、ローテンションだからかな。『女刑事の死』は読んだんだけ ど、印象に残っていないな。2016/06/25
maja
21
パディロ・マックシリーズ「冷戦交換ゲーム」続編。前作、爆破で店を失ったマック。パディロも行方不明のままだ。今では帰国してワシントンDCで新たに店を営業再開しているマックに、ある夜、彼の住所の紙切れしか持っていない負傷している男のことで連絡が・・。某国の首相の「華」となる暗殺で二転三転する騙しあいが痛烈で敵側との絡みも小気味いい。変わらずテンポよく展開する。絡み合う登場人物の細かいところが巧みで面白く会話も楽しい。2024/12/30
うぃっくす
13
タイトル通り暗殺がジャムセッションしてた。謀略と裏切りと見え透いた茶番に、と忙しないけど面白かったわ。2023/09/29
duzzmundo
12
再読。パディロとマッコークルの2作目。今回は望まずも亡国の首相暗殺に加担するはめになったパディロが、例によって癖のあるプロたちを集めてマッコークルとともに計画を実行をする、という感じの話です。おもしろいですね。続けて読んだ方がコンビの関係性がよくわかります。ラストのさりげなさがカッコよし。この作品だけはいまだ普通に流通しているようです。2023/10/25
魔魔男爵
8
シンプルな文体に複雑な謀略戦。これが理想のエンタメである!2009/09/15
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