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内容説明
汝、オッドの呪いによりて朽ちはてよ―晩餐会の席上で始まった、つまらない口喧嘩にすぎないはずだった。だがクラーケン島の所有者フラント氏に向けて義弟のテスリン卿が呪いの言葉を吐きかけたとたん、異変は起きた。その場に昏倒したフラントは、なんとそのまま絶命してしまった!しかも怪異は続いた。フラントの死体は死後数時間もたたないうちにすっかり腐乱してしまったのだ…一族に伝わる呪い、水の精霊のたたり、襲いかかる怪物、そして密室の謎。不可能犯罪ミステリの醍醐味をたっぷりと詰めこんだ幻の本格ミステリ、ついに登場。
著者等紹介
タルボット,ヘイク[タルボット,ヘイク][Talbot,Hake]
1900年ボルチモア生まれ。船員、簿記係、舞台演出家などを経験。1942年に『絞首人の手伝い』でミステリ作家としてデビューし、ついで1944年に発表した第2作『魔の淵』でも高い評価を受けた。1986年没
森英俊[モリヒデトシ]
1958年生。早稲田大学政治経済学部卒。英米文学翻訳家、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
22
『魔の淵』よりも読みやすかった。オドの呪いで殺害された被害者の死体の変化。まあ普通に考えれば分かりそうな感じではありますが雰囲気で騙されるのかな?(笑)犯人も分かりやすいけどそれなりに楽しめる作品でいいと思います(笑)2013/03/03
ふう
10
のっけから私置き去りにされた感じが…。時間通りに入ったのにもう映画始まってたよみたいな。おまけに中だるみさえ感じる始末。なかなか読めなくてページ数のわりに長すぎると思ったのはつまんないと感じてた証拠だな。あらすじだけみるとすごい面白そうだったのに。残念。2008/11/30
氷沼
2
帯の文句を見た時は「うぉ!凄い面白そうだなこれ...」と思ったけど、いざ読み終わってみれば比較的地味な作品でした。冒頭に開示される怪奇性のある雰囲気はよかったですが、以後は事件らしい事件も起きず、どんでん返しもない。また怪奇性が上手く活きていないのもあり、正直なところ微妙な一冊でした。2014/09/18
ホームズ
2
死の状況の不思議さは良かったけど、犯人はすぐに予想はつくよね。もう少し物足りない感じかな。2008/06/10
まっつー(たまさか)
1
『魔の淵』とこちらを間を置かずに読みましたが、正直な話、ヘイク・タルボットは過小評価されているのではないかと感じました。実はすごいことやってますよ、この作家さん。2024/02/12