Hayakawa pocket mystery books
東方の黄金

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150018047
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

内容説明

今から1300年余の昔、唐の都を老僕のみを従えた一人の若い官吏が旅立った。海沿いの僻地の町へ、何者かに毒殺された知事の後任として赴くのだ。旅の途上で、新たに二人の信頼できる部下を得た彼は、勇躍任地へ入る。だが、そこには人食い虎が跋扈し、新妻失踪や僧侶惨殺など、数々の難事件が待ち受けていた。さらに役所には毒殺されたはずの前知事の幽霊も…山なす怪事件に怯むことなく立ち向かう彼こそは、後世に神のごとき探偵としてその名を轟かせるディー判事、その人だった!長きにわたる判事の事件記録の劈頭を飾る名作を最新訳で贈る。

著者等紹介

ヒューリック,ロバート・ファン[ヒューリック,ロバートファン][Gulik,Robert van]
1910年オランダ生まれ。外交官、作家、学者として幅広く活躍し、1964年からは在日大使をつとめた。唐代の名宰相・狄仁傑を主人公にしたディー判事シリーズは世界的な人気を誇る。1967年に死去

和爾桃子[ワニモモコ]
慶應義塾大学文学部中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こら

25
時は唐の御世、其の名も高き判官狄仁傑が奇怪なる難事件に挑む!その活躍たるは将に快刀乱麻を断つが如し!こんな講釈節がいかにもピッタリな中国歴史ミステリの傑作。舞台の港町の臨場感も抜群で、情景を想像するだけでワクワク。シリーズごとに舞台の街が変わるので、思わず他のディー判事作品も手に取りたくなっちゃいます。2017/05/05

Kouro-hou

21
オランダの外交官(日本駐在有り)で学者だった作者が、600年代中国の実在の知事兼判事・狄仁傑を主役に大人気だった「狄公案」(日本でいうところの「大岡政談」)を英訳をしたところ大好評。自らも狄判事が架空都市で大活躍というシリーズを書いた、という事でこれはシリーズ3作目&時系列で1作目だそうな。殺された知事(未解決)の後任として着任した途端に事件の山に追われる狄判事というモジュラー型ミステリ。しかしこれは狄判事を足止めするための黒幕の陰謀だったのだ!ををw 最後のどんでん返しと黒幕のお前かよ!w感が最高です。2015/07/21

tom

20
ヒューリックが書く中国唐時代の行政官(判事)を主人公とする連作ミステリーの一冊目。淡々と物語は進行する。派手さがないから、俗受けしないのかもしれないけれど、ちょっと良い味。かつての中国の世情も見えて来るような感じがあって、読んでいて楽しい。この本、主人公は、最初の赴任地に赴いて、前任者の死の謎解きをする。自分の思考方法を少しずつ修正しながら、最後には、謎解きを成立させるという展開。このシリーズ、ちょっとした拾い物の可能性大。2018/09/19

紅はこべ

19
副題をつけるとすれば、『ディー判事最初の事件』。知事としての初任地での事件。二人の副官との出会いも描かれているし、本格だし、ディー判事の人柄や基本的思考法がよくわかるし、このシリーズは本作から読み始めるのがいいかも。前書きでヒューリックの乱歩への弔辞があります。2008/05/25

ミーナ

14
海辺の田舎町で発生した知事毒殺事件。その後任として赴任した狄(ディー)判事を次々に事件が襲う― 博識な読友さんからのおすすめで。オランダ人作家が描く唐の時代。とにかく終盤の伏線の回収が見事。が、そこに至るまでが私には敷居が高く感じ、読み進めるのに途方もない時間がかかった。2023/03/26

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