Hayakawa pocket mystery books
紳士同盟

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150017880
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

内容説明

百万ポンドを奇襲せよ!元軍人たちの大作戦。名誉ならざる事情で退役した元軍人たちのもとに次々と奇妙な郵便物が届く。半分に切った紙幣と一冊の犯罪小説、そして次の日曜日にロンドンのカフェへ出頭すべしという指示―こうして九人の元軍人が集合した。彼らを招集したのはヘムリングソン元少佐。そして彼は一同に驚くべき提案をする。この十人で白昼堂々の銀行襲撃を行なおうというのだ。獲物は一人最低でも十万ポンド!最初は半信半疑だった男たちも、緻密な計画と訓練につきあううちに団結を深める。そして決行の日…ジョンブル魂が横溢する異色強盗団の顛末を描く傑作犯罪小説。

著者等紹介

ボーランド,ジョン[ボーランド,ジョン][Boland,John]
1913年イギリス生まれ。さまざまな職業に従事し、その経験を活かして1955年に作家デビュー。1976年没

松下祥子[マツシタサチコ]
上智大学外国語学部英語学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

45
不名誉な除隊によって家庭にも世間にも行き場がなく、珠に犯罪系のフィクションに夢中になる元軍人達へ手紙が届く。その内容は銀行強盗。部隊、階級、それぞれがバラバラだった者たちは統率のとれた訓練で結束した。その結果、銀行強盗は上手く、いくと思いきや・・・。次第に疑心暗鬼になっていき、分裂していく所は辛いし、『レボドア・ドックス』のブロンドみたいに凶暴な奴も出て流血沙汰になる所は暗澹たる気分になりました。そして灯台下暗しなオチが起こってしまった残虐さを更に募らせる。2017/02/17

左近

1
不名誉除隊をした元軍人達に届く呼び出し状。不審に思いながらも出向いてみると、銀行強盗に協力するよう、求められる…「一度も行ったことのない町で見知らぬ他人を、目撃者のない暗闇で殺せば完全犯罪」という言葉があるが、「共犯者の間につながりが少ないほど、警察は捜査しにくい」という首謀者の考え方にも共通する部分がある。確か、藤沢周平の時代小説に、似たような趣向のものがあったはず。本書はいわゆるパルプ・フィクションというやつですね、軽快かつスリリング。映画化されたのも納得できる、良質な娯楽作品。2014/10/08

ハンギ

1
1960年に映画化された古い小説だが、06年に邦訳。不名誉除隊した元軍人たちに知らない人物から小包が届く。小包の中身は集団強盗を題材にした小説だった。英国陸軍の元少佐が銀行強盗を企てて実行するために召集したのだった。出てくる元将校たちは過去と切り離され、カーレーサー、修理工、建設現場の爆発物担当、場末のピアニストとうだつの上がらない仕事をしていた。家族との関係も良くなく、失うものはないが車、爆発物、銃の専門家であった彼らが銀行強盗という魅力に抗えなかったのも不思議ではない。行く当てのない男たちの話。2014/01/10

ますおの陽気ないたずら

1
おもろー!

フタ

1
まあコンゲームというより強盗ものって感じだなあ~

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