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Hayakawa pocket mystery books
殺しの接吻

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  • サイズ B40判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150017538
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

内容説明

マンハッタンで一人住まいの女性を毒牙にかける連続殺人鬼。被害者の額には口紅で毒々しくキスマークが描きこまれる。事件を担当するモー・ブランメル刑事のもとに、ある日一本の電話がかかってきた。自ら殺人者を名乗る電話の男は、犯人しか知り得ない事件の詳細を語り、モーに親しげに語りかける。凶行は続き、ニューヨークはパニックに陥るが、繰り返しかけられる電話により、殺人者と刑事の間に奇妙な“絆”が生まれはじめた。徐々に犯人の実像に迫るモー。だが事態は予想もしない方向に…マニアを唸らせたサイコ・スリラー映画の原作。

著者等紹介

ゴールドマン,ウィリアム[ゴールドマン,ウィリアム][Goldman,William]
1931年シカゴ生まれ。少年時代から文筆業を志し、1957年に作家デビュー。数多くのベストセラーを発表し、またアカデミー賞を受賞するなど、映画脚本家としても大きな成功を収めている

酒井武志[サカイタケシ]
1961年生。京都大学理学部卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

80
今でこそ、サイコサスペンスというジャンルは、もうすっかり定着しているけれど、1960年代だと自分的にはパトリシア・ハイスミス位しか浮かばない。そんな中ウィリアム・ゴールドマンのそこはかとなくB級感漂うこの「殺しの接吻」は、かの瀬戸川さんと都筑さんの対談の中でも言及されていて。ゴールドマンといえば自分的に小説なら「マラソンマン」映画のシナリオなら「大統領の陰謀」「明日に向かって撃て」が真っ先に浮かぶ面白さだがクーンツも太鼓判を押すこの作品もちょっと小粒ながら面白く読んだ。2019/11/17

s_n

2
とても奇妙な連続殺人モノだったが面白かった。作者は『明日に向かって撃て』などが有名な脚本家、ていうか元々ミステリーが本業らしい。たまたま手にとって得をした感。2016/02/02

Lighthouse Keeper

2
マンハッタンで一人暮らしの女性ばかりを狙う連続殺人犯。動機は自分の犯行が地元の一流紙であるNYタイムズに取り上げられること。犯行を派手に見せるために遺体の額にキスマークを描く。高級紙には事件が取り上げられないことが不満で、大衆紙の記事で名前を見た担当刑事に電話をかける。犯人は捕まらないのをいいことにやりたい放題、犯行を重ねていくが、やがて犯人の名声にタダ乗りするかのような輩が現れて…。犯人の脱線ぶりが可笑しい。2012/03/02

longscale

1
シリアルキラー物のサスペンス。手垢にまみれたジャンルだが、1964年作なので、むしろその後の型をつくった作品の一つなのかも。犯人と警官がともに語り手を務めたり、母親との歪んだ関係が描かれたりする・・・・・・。ニューヨーカーへの掲載に憧れる犯人像は、滑稽にしか映らない。世間全般を射程にした承認欲求は、もはやサイコパスの特権ではないので・・・・・・。ひねりを利かせたプロットは面白いが、きちんとハマれない読者もいるのでは?と思わせる。前半の助走が十分な割にラストへの準備が物足りず、脇役の心象で締め括られた感も。2017/09/17

12

1
1964年作品を考えると、先に読んだハサミ男の元ネタと感じてしまう。翻訳をもっと丁寧?にしたらうれるのかなあ 80点2014/10/31

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