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内容説明
州都での会議の帰途、ディー判事は友人の同僚知事ルオに誘われて、彼の邸宅での中秋節の晩餐会に出席することになる。だが到着早々、裕福な茶商人宅で間借人が殺される事件が発生した。ゆきずりの強盗の犯行に思われたが、判事の慧眼は事件が計画的な殺人であると見抜く。知事の依頼で出馬した判事だが事件の背景がまったく不明のままで調査は難航する。そうこうするうち、当代きっての詩人を集めた晩餐が始まるが、そのさなか、若い舞妓が惨殺された!複雑にからみあう二つの殺人、さらには過去の秘められた事件を、判事の名推理が解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
46
三冊目とあるが、発表年代順に読んでいったのでこれが最後、判事のシリーズの終着点として読後、余韻を残す良品といった感じ。これで16冊すべて読み終わったが、もっとたくさん読みたいシリーズであり、基本のミステリーの構成は同じ下敷きだが、それぞれの作品に独自性を感じさせるうまい語り口が魅力的でした。2012/10/24
tom
14
ヒューリッヒ4作目。いつもながらに面白い。物語は、唐の時代。でも登場する人物たちは、きわめて現代人。このギャップが、これまた面白い。このシリーズ、たくさん出てるから、まだまだ楽しめます。これも嬉しい。 2018/09/30
spica015
7
友人の羅知事の邸宅に招かれ、事件に遭遇する狄判事。今回も優秀な部下たちの出番はないが、タッグを組む羅知事が狄判事とは好対照な人物で、名コンビぶりが楽しめる。無関係な事件が実は裏で繋がっていた、というタイプの謎ではなく、関係あることは解っているけれど、それをどう結び付けていいのか解らないというタイプの謎だろうか。疑わしい人物を宴の出席者の名士3人に絞ったことで、逆に混迷を深めていく。閨秀詩人・幽蘭の存在も事件を惑わせてくれる。謀略とか愛憎とか色々渦巻いて、終盤はかなりドラマチック。 2018/05/23
くぅ~ねる
4
登録の為に再読。狄(ディー)判事の友人で同僚である羅(ルオ)判事が登場。8人の妻を持ち、ずんぐりむっくりの太鼓腹と云うことで初めはあまり好感は持てなかったが、仕事と気配りは良く出来るようで印象は好転。中々味のあるキャラで楽しかったので再登場を期待したい。羅邸での中秋節の晩餐会に呼ばれた狄が殺人事件に遭遇。捜査を進めていくうちに晩餐会に呼ばれた客人達の中に犯人がいる事がわかり、ストーリーも俄然面白くなった。人間の見栄と底無しの欲望が人を殺める切っ掛けになるなんておぞましい。分相応の生き方が良い。2015/04/20
ワット
3
証拠の無いままに引っぱって、引っぱって・・・、そしてこんな結末。ディー判事物にしては、ちょっと物足りなかったな。2023/02/13
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