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内容説明
次期市長を狙う有力政治家が、大規模な集会のリハーサル中に狙撃され、死亡した。事件発生の第一報で駆けつけたオリー・ウィークス刑事は、首尾よくこの重大事件の担当者の座を獲得する。だが、してやったりと思ったのも束の間だった。現場近くにとめておいた車の後部座席から、彼のアタッシュケースが消え失せたのだ。ケースの中にはオリー自身の処女小説『市警察本部長への報告書』の原稿が入っていたのだ!全市を揺るがす大事件そっちのけで、オリーは必死に大切な原稿の行方を追う。その頃、原稿を手にしたコソ泥は思いもよらぬ行動に。87分署シリーズ第52作。
著者等紹介
マクベイン,エド[マクベイン,エド][McBain,Ed]
1926年生まれ。作家生活はすでに五十年余におよぶ。56年の『警官嫌い』に始まった87分署シリーズは、米・仏や日本など各国で映画やTVドラマ化され、世界的な人気を誇っている
山本博[ヤマモトヒロシ]
1931年生。早稲田大学大学院法律科修了。弁護士・著述業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
39
50冊以上の作品を誇る87分署シリーズだが自分にとっては多分初読み。人々を震撼させるような犯罪者とか、スーパーヒーロー的な活躍をする刑事が出てくるわけでは無く、ごく普通の事件を淡々と綴った群集劇。登場人物も多く複数の事件を扱っているが、それ程複雑でもなくサラサラと読みやすい。こんなに面白いならシリーズ通して読んでみたいが、このボリュームに怯んでしまう。45冊目/「海外ミステリーマストリード100」 2018/05/26
空猫
20
【海外ミステリマストリード26/100】87分署シリーズは『警官嫌い』しか読んでないので、分からない箇所が多々あったが、それでもたのしめた。売れる小説の書き方指南のおまけや、刑事オリー作の小説が挟まっていて、それが事件とも絡まり二度も三度も美味しい。オリーの大食漢で(お陰で超デブ)、シャツに食べこぼしの染みをいつもつけ、人種差別甚だしいキャラは好きではないのだが。このシリーズを順に読破したいけれど、もう無理そうだな~残念。2020/08/17
アーチャー
6
脇役ながら、そのデリケートのなさで印象的なキャラクターだった88分署のオリー刑事が、本作では主役級の活躍をするシリーズ異色作・・・と裏カバーに書かれていたが、しっかりキャレラや他の87分署刑事たちも登場&活躍するいつもの展開でした。ならば、本当の意味でシリーズ異色作だった「灰色のためらい」のような展開を期待するのはわがまますぎるかな?2013/05/25
八百蔵
2
ゴメス巡査には記憶があるので、読んでいたような気もする。それでもいい。日本の警察小説を読む度に、大したことないような気がするのは、このシリーズを読んでしまったからだと思う。とにかくテンポがいいし、検事、警察、売春婦、密告屋、そして犯人まで、みんな息をしている。キャラ立ちのこれほど凄い小説は、警察小説に限らず、あんまりないのでは。再翻訳を期待したい。2020/11/20
渋谷英男
0
サクサク読めなかった。登場人物が多いからか、男女の区別がつきにくいからか?☆2.52017/04/27