Hayakawa pocket mystery books
殺人犯はわが子なり

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150017415
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

内容説明

はるばるネブラスカからマンハッタンのウルフの住居を訪ねてきた老資産家の依頼は、十一年前に勘当した息子を探してほしいというものだった。ウルフは助手のアーチーに命じ、さっそく新聞に情報提供を呼びかける広告を打つ。ところが応じてきたのは、警察や新聞記者、弁護士といった連中ばかり。どうやら、いま話題となっている殺人事件の公判の被告が、くだんの息子と同じ頭文字らしい。公判へ駆けつけたアーチーは、その被告こそが問題の息子だと確信する。だが、事件の裏はなかなかに複雑なようで…絶大なる人気を誇る美食家探偵の名推理。

著者等紹介

スタウト,レックス[スタウト,レックス][Stout,Rex]
1886年インディアナ州生まれ。1934年に『毒蛇』でデビューさせた名探偵ネロ・ウルフが人気を博す。1959年にはMWA賞巨匠賞を受賞。1975年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

54
調査は全て助手のアーチーと捜査員に任せ自分は蘭の世話をしている巨体の探偵ネロ・ウルフは、ビールをしこたま飲み、食事に1時間以上かけ、蘭の世話の時間は誰にも会わない。蘭の世話をしに上階に行く以外には極端に外出を嫌う。とまあ、およそ探偵のイメージからほど遠い人物。全く動かず頭だけを働かせるボスにとって、ちょこまか動くアーチーや他の捜査員は手足そのもの。その手であるアーチーはいささか自信過剰気味で、ウルフに口応えしたり冗談を飛ばしたりするところがこのシリーズの面白みになっている。2024/02/29

**くま**

10
ミステリとしてはどうかなと思うけど、いろいろ強引だし。でも特に前半はアーチーの語りが冴え渡っていて、ウルフとアーチーの掛け合いも良かったし、レックス・スタウト得意のユーモアを満喫しました。最近アメリカンユーモアがマイブーム。できれば自ら習得したいくらいなんだけど、やっぱり難しいかな(笑)? アーチーが有能すぎて本当すごい。アーチーはリリー・ロウアンという恋人がいながら相変わらずフラフラしちゃって、と思うけど、リリー・ロウアンもアーチーも束縛は嫌って公言してる人達なので多分少々は問題ないのでしょう(笑)。2014/08/21

ぱすこ

9
ネロ・ウルフにはアーチーとの掛け合いが必須だが、それを楽しめるかどうかがこのシリーズを好きになれるかの鍵かと。本格推理じゃなく展開小説とでもいうべきシリーズだし。原文で読めない身にあっては、翻訳によってアーチーの喋りが癪に触るだけのときと、本作のように気軽に楽しめるときの差が、作品自体の出来の違いなのか翻訳なのかが時にひっかかる。原文でレックス・スタウトを読まれる方のご意見を知りたいものです。2017/04/29

Majnun

4
ネロ・ウルフは家から出ないのが特徴のひとつな筈だが、今まで面白いと思ったネロ・ウルフものは「料理人が多すぎる」では列車で「シーザーの埋葬」では車で、「黒い山」に至っては飛行機にまで乗って移動する。そのどれもに異色作と銘打ってあったが・・そういう意味で移動する必然性が生まれなかった本エピソードはまさにこれぞネロウルフと言える作品だと思う。話だって面白い。それにやっぱウルフものは、話者であるアーチーのモテ話とやせ我慢がなくっちゃあね!2012/08/20

中身はおじさん

3
大好きな作家。だが、最初から訳文に違和感、読了するまでしんどかった。そもそも、翻訳が遅かった時点で傑作ではないのかもしれないですが、言ってもしょうがないんだけど、佐倉さんの訳で読みたい、うぅぅ……と、書いてから、何年だ?間違って再読。やはり、訳文が……うーん、無理ッ。ぜんぜん頭に入ってこない、ので、再読だったことにも気がつかなかったアリサマ。2017/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/55379
  • ご注意事項