- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
内容説明
頽廃的な生を謳歌する同性愛者の競売人リルケ。彼は死んだ老富豪の遺品を売りに出してほしいと依頼され、ほどなく老富豪の部屋でポルノ本の蔵書を発見する。その中には修道女が拷問具で責めたてられた末、恍惚とした表情で死んでいる写真が挟まれていた。はたしてこれは殺害の過程を克明に写したスナップ写真なのか?写真の妖しさに魅了されたリルケは調査をはじめるが、アンダーグラウンドの世界に足を踏み入れ、徐々に精神を病んでいく…。精神と肉体を堕落させるクライム・サスペンス。英国推理作家協会が脱帽した最優秀新人賞受賞作。
著者等紹介
ウェルシュ,ルイーズ[ウェルシュ,ルイーズ][Welsh,Louise]
数年間、書籍商として働いた後、作家となる。処女作である『カッティング・ルーム』が英国推理作家協会賞最優秀新人賞に選ばれる。またサルティア・ソサイエティ文学賞処女作品賞も獲得した。グラスゴー在住
大槻寿美枝[オオツキスミエ]
1959年生。神戸市外国語大学英米学科卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
7
競売人をしている同性愛者が主人公。家具の売り立てでスナッフ写真らしきものを発見したところから物語が始まる。イギリスの裏社会の生態をかいま見せるような雰囲気があるけれど、物語としては、さっぱり面白くない。ま、手当たり次第に読んでいたら、こういう不幸にも出くわしてしまうよなという典型例のようなミステリーでした。残念本。2014/05/08
ほんだや
2
…あーうー。典型的に読みにくい翻訳小説って感じだなぁ…。うぐー。別に主人公ゲイでなくてもええやん?てかここまで詳細に書かなくても…な。なんかいろいろ中途半端な気が…。2015/07/05
きうりっち
1
題名の意味がわからない。服の裁断をする部屋かと思ったが喉を切り裂いた部屋ということだろうか?ゲイの競売人が競売品の中でみつけたポルノ写真の犠牲者を見つけようとしていろんな事件に出くわすのだが、それがごく短時間で起こってるのが信じられない。あちこち行き歩いてる印象なんだが。陰惨なお話に知りたくないなあと思うような男性同士の性描写と、読まなきゃよかったと思う類の本。裏表紙の要約の修道女ってどこに出てきたの?写真で殺されていた女性は売られてきた娼婦なんでは?いまいち分からない本でした。2015/02/07
mejiro
1
主人公がゲイの競売人という珍しい設定。毎晩のように酒を飲み、一夜の相手を探したりと刹那的な生活を送っているが、独自の信念も持っていてけっこうタフな人物。著者はハードボイルド小説やゴシック文学に影響を受けたそうだが、作品に上手く取り込まれていると思う。競売シーンがおもしろかった。2014/02/02
かもこ
0
個性的なディーラーや裏社会の人々の描写は楽しかったが、いかんせん登場人物が多すぎて混乱した。海外の推理小説の定義がよくわからないが、私の感覚には合わなかった。2010/02/11