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内容説明
老女は胸を撃たれ、アパートの部屋に横たわっていた。そばには安ウィスキーの瓶が…現場に急行したキャレラたちは、被害者の意外な素顔に驚いた。その老女は、かつては絶大な名声と人気を誇ったピアニスト、スヴェトラーナ・ディアロヴィッチだったのだ。隣人の証言によれば、引退したスヴェトラーナは酒びたりの孤独な生活を送っていたという。わずかな金を狙った強盗の犯行か?が、やがてスヴェトラーナが大金を孫娘に遺していた事実が判明し、その金をめぐる熾烈な争奪戦が!87分署シリーズ最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーチャー
7
メインの事件とそれを捜査する刑事たちの日常を6;4の割合で展開させるのが、このシリーズの特徴であり面白さだが、前作はその割合が逆転して描かれいまいちだった。本作はメインの事件とそれに付随する事件を中心に展開してるので、一気に読めて面白かった。ただ、事件の真相はミステリー小説好きなら、何となく分かってしまう気がして残念です。2013/04/11
sashawakakasu
3
緻密な捜査で大変な仕事…。遺体を解剖する人たちはすごすぎる。87分署シリーズ読破したいね2024/11/17
もぐもぐチョビたん
1
87分署シリーズ♪絶大な名声を誇ったピアニストの死。孫娘に遺された大金の行方などなど。今回は事件そのものがクローズアップされていて刑事部屋の印象は薄かった感じ(^^;ラストは切なかったけど、中途半端な幕引きに終わった感。2013/06/06
tai65
1
星4つ2009/03/18
いそぴ
0
どうも人気映画を意識したような派手な作風になっていたのが、前作くらいから以前の空気感に戻ったようで嬉しい。第50作、目前に初心に帰ったかと邪推。つましく暮らしていた元有名ピアニストの殺人事件が丁寧に描かれる。対照的な孫娘の自己中な暮らし振りで時代の違いを浮き彫りにするあたり女性読者にはグッとくる。いつもきっぷが良いネリーまで今回感情的なのもその辺を狙ったのか?読み応えのある作品でした。2022/02/24