Ｈａｙａｋａｗａ ｐｏｃｋｅｔ ｍｙｓｔｅｒｙ ｂｏｏｋｓ 毒殺魔の十二カ月

ウィリアムズ，ナイジェル【著】〈Ｗｉｌｌｉａｍｓ，Ｎｉｇｅｌ〉/高儀 進【訳】

早川書房（1996/03発売）

• サイズ 新書判／ページ数 338p／高さ 19cm
• 商品コード 9784150016333
• NDC分類 933
• Cコード C0297

内容説明

うだつの上がらない弁護士のヘンリーは、ある日、日頃から憎々しく思っている醜い妻を毒殺する決心をした。ところが、妻を狙ったはずが見当はずれの人間ばかりが次々と死んで、のどかな郊外住宅地は一転、上を下への大騒ぎに…。あの『ウィンブルドンの毒殺魔』事件から数年後、ヘンリーは相変わらず妻に頭が上がらず、一人娘との関係もぎくしゃくしている。今年こそはいい年にしようと年頭の誓いをたてるが、雇ったばかりの掃除婦をめぐって騒動が持ち上がり新年早々なにやら前途多難な予感。果たして、山であやうく遭難しかけたり、漫画雑誌の通信講座に加入したために死ぬほどの恐怖を経験したり、老女連続殺人に巻き込まれたりと、さまざまなトラブルが…。妻殺しに失敗し、戦々恐々とする中年男の身辺で起きる一年間の出来事を、ブラック・ユーモアたっぷりにつづった小粋な連作短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[AMBER]

帯欄に毒てんこもりって書いてあるから期待してたけど、全然関係ない。毒殺もなければ、妻殺しもなく前回より平和な暮らしに。ただ単に夫婦のある出来事的な感じ。短編で一年の行事と絡めてかかれてるから雰囲気的はでている…が話としてはビミョー。やっぱり前作の内容のインパクトには負けてしまいますね。

2015/01/18

[shiaruvy]

【1996.03.31 初版】

2017/08/06

[ゆりっぺ]

１９９９年７月２日