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内容説明
わたしの名前はジャン・モロ。定職も家もないので、世間ではホームレスと呼ぶが、これでも独立営業の立派なビジネスマンだ。仕事柄、町を歩き回っていると、よく厄介ごとに巻き込まれる。つい最近も、寝ぐらにしている空き地で、何匹もの子犬を虐待している径しい男たちを目撃した。警察に話しても取り合ってもらえなかったが、数日後、今度は町の有力者ビリー・シグラが経営する酒場で、空き地にいた男とビリーが密談しているのを目にした。なんでもビリーは、南米で強盗を働き巨万の富を築いたという話だ。その上、酒場には謎の美女や、得体の知れない男たちが出入りしており、不穏な空気が漂っていた。彼らの動きを探るうち、わちしはいつしか子犬をめぐる奇妙な事件の渦中に…。心優しいホームレスが路上生活で得た知恵とユーモアを武器に大活躍。私立探偵サムスン・シリーズ、パウダー警部補シリーズで人気の著者が新境地を拓く話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kri
8
図書館で何気に借りたリューイン。面白かった！楽天的で前向きなホームレス=ジャンが「独立営業のビジネスマン」としての経済活動のせいで事件に巻き込まれ、刑事たちとともに走り回る。独特の倫理観やプライドを持ち、決して刑事たちの思惑通りには動かないのが愉快。無学ゆえに生身のコミュニケーションに終始し、酒場で聞きかじった小話やジョークを折々披露しつつ物語は進む。都市全体が我が家で、知恵を働かせてあちこちから生活の糧を調達。すごく自由。人からの恩を忘れず、誠意を尽くす様にぐっとくる。事件は添え物かな、私には。2015/12/06
ブル－ス
1
愛すべきジャンモロ 「えっ？」 モロはチェットか😁？ オールスター登場。 発表年順に読み進めると思わぬプレゼントをもらったようにみんな出てくる。楽しい趣向だけれど翻訳本残り少ない😢2022/12/12
pucci
1
みんな、どんな人も（警官でもヤクザでもホームレスでも）自分の中で理屈を積み上げていることに感動。2012/01/29
ゆりっぺ
0
１９９８年３月２２日
tai65
0
星４つ2012/07/28
