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内容説明
サラ・フォーチュンはふたつの顔をもっていた。昼間は、ロンドンの事務所ではたらく若く有能な弁護士、そして夜は、金持ちの男たちの相手をして、高価なプレゼントをうけとる美女…。サラがそういう生活を送るようになったのは、亡くなった夫が自分の妹と浮気していたのを知ってからだった。以来、彼女は貞節や名誉といったものから解放され、さえない男とつきあって相手に自信をもたせることに喜びを見出していた。弁護士のマルコムも、そういう男たちのひとりだった。彼の内面に隠された繊細さを見抜いたサラは、彼と一夜をともにし、翌朝、姿を消した。だが、マルコムは彼女を忘れられず、執拗に追いもとめた。一方、サラの知らないところでは、おなじく彼女を狂おしいまでに愛し、その行動を見つめつづける、もうひとりの男がいた。愛に絶望した女と愛に憑かれた男たちが織りなす歪んだ三角関係を、緻密な心理描写で描く異色サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
44
初読みの作家。心理サスペンスでハラハラドキドキ読めると期待し過ぎたのかもしれない。思っていたほどでは無かった。終わり方も微妙だった。シリーズらしいので次に続いているかもしれないので近いうちに読んでみようと思う。1572019/05/13
読生
2
お互いがそれと知らぬ間に絡みもつれあう人間関係。 ニアミスの連続。 お互いがそれに気づいた時、一気に物語はクライマックスを迎える。 それが魅力なのかもしれない。 しかし、なんだかずっと暗くて、沈んでて。 前向きなようで、破滅的で。 みんななんだかイライラしていて。 救いは…ドッグのみか。 2025/04/28