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内容説明
出所したばかりの息子リッキーの行状に頭を悩ますパウダー警部補だったが、仕事は待ってくれない―。父シドニーが消えた失踪人課に訴えにきたロバート少年の話を聞き、その家に出向いたパウダーは、異状に気づいた。謎に包まれた男シドニーの失踪の裏には、いったいどんな秘密が隠されているのか?一方、車椅子にのった女刑事フリートウッドは、コンピューター技術メンセリから実に妙な話を聞いた。自らも車椅子で暮す彼がコンピューターで行なった調査によれば、インディアナ州の身障者が次々に殺されている可能性があるらしい。パウダーは、周囲からの圧力もはねのけ、奇怪な話の真偽を確かめようと動き始めたが…。現代ハードボイルドの雄が、警察小説の分野に独自の地歩を確立した話題のシリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Booske40
6
セクハラ、パワハラという言葉が世の中に定着していたら、とうの昔に職場を追われていただろう、髪も薄くなった五十代の親父が、なぜ(仕打ちを受けた当人である)美人刑事と公私混同の仲になってしまえるのか。同年代として、両手で顔をこすりながら考えさせられた。パウダー・シリーズの終わりとともに、リューインの黄金時代は終焉を告げた。2019/05/27
7kichi
3
味わいがあっていい感じなのに、パウダーものがこれで終了とは残念。2011/02/02
DearestAnna0109
1
裏書きにハードボイルドの雄とあり、翻訳者が私の好きなローレンス・ブロック氏を翻訳された田口俊樹氏なので間違いはないだろうと思って。 30年も前の作品で現在では使用することを出版界が自粛している言葉が多数出てきます。その影響もあるのでしょう本書は絶版で1996年にハヤカワ文庫から出されたものも絶版のようです。 主人公のパウダー警部補はなかなかの個性的で、好き嫌いが別れるかもしれません。 全体としては正当なハードボイルドもので、その割りには謎解きの部分も結構凝った構成になっていて読み応えがありました。2018/06/27
H.Sato
0
このミス88年版海外編第7位。 シリーズ第3作目ということだが、順を追わずに今作を読んだ。非常に読みやすく、面白かった。機会があれば1作目から読みたいと思った。 ハヤカワのポケミスを古本で購入したのだが、訳者後書きで、「コンピューターもウイルスに感染することがある」という一文に時代を感じた。1988年か‥。 A2023/03/19
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