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内容説明
その道に入って30年のベテラン私立探偵サマルスンは、殺された時、二件の仕事を請け負っていた。一つは、弁護士マシュー・ホープの下請けで行なっていた浮気の調査。サマルスンは、浮気の証拠はつかんだが相手に感づかれたかもしれないと、ホープに話していた。もう一つは困難な仕事だった。実業家ラーキンは、舞踏会でガラスのハイヒールをはいた美女に目をつけ、ベッドに連れ込んだものの、本性を現した女に高価な金時計を持ち逃げされていた。サマルスンが頼まれたのは、その“シンデレラ”探しだった。老探偵の死は、果して二件の調査に関係があるのか?責任を感じたマシューは自ら事件を調べ始めた。だが、その頃、“シンデレラ”をめぐって次々に血醒い殺人事件が起っていようとは、彼には知る由もなかった!マイアミの陽光の下で展開する二重三重の追跡劇―巨匠がエンターテインメントの粋を見せるシリーズ注目作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
7
ホープ弁護士シリーズ第6作目。ホープが事務弁護士時代、刑事弁護士なっての初期、更に廃業を決意した事件と読んできた。今回はホープが刑事弁護士になる決意を固めた回でとんだ遡及読書になっている。友人探偵が浮気調査を依頼された後に殺される。これに麻薬事件とその報復を企てる冷酷なギャングが絡む。麻薬をめぐる別人の関与が絡まり複雑な展開となる。弁護士の前妻を巡る色恋沙汰は私には苦手だが、マクベインらしい台詞や地の文が笑わせるし、警察との事件探索意図の食い違いがストーリー展開にアヤをもたらす。安心して読むことはできる。2020/03/09
tai65
0
星4つ2010/08/27