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内容説明
シリーズ第39作の本書で主役を務めるのは、ウィリス三級刑事。冗談の種にされるほど小柄で、『凍った街』ではアイリーン・バークの警護に失敗するなど、とかく日陰の存在だった。それが今回は、職をかけて謎めいた美貌の容疑者に惚れるという離れ技をやってのける。ウィリス一世一代の恋愛が絡む毒殺事件の意外な展開と斬新なストーリー作りが見物の異色篇だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーチャー
8
久しぶりに読んだ87分署シリーズ。事件の犯人&トリックはミステリー小説好きな方ならすぐにわかると思います。ですが、容疑者の女性マリリンの暗い過去と彼女に思いを寄せるハル・ウィリス刑事との恋愛物語が切なくて面白かったです。この辺の話の運び方のうまさは、マクベインらしいと思います。このシリーズ、最終作まで読むつもりです。2012/01/12
bapaksejahtera
7
87分署シリーズの落穂拾いで読む。シリーズ後半に位置する作。男が毒殺され交友範囲からある女性が浮かぶ。彼女への聞込みの中でこれまで冴えない役の多かったウィリス刑事が彼女と深間になる。著者は彼女の怪しさを読者に植え付けるが実は犯人は・・。解説にもある通り偉大なるマンネリシリーズ。今回は刑事衆のキャラ紹介もない。お馴染み読者だけを相手にしているような気もする。冒頭作者は女性を容疑者の様に話を進めたが、毒殺の態様から見て真犯人を中心に捜査する所だ。犯行の動機も弱い等文句の付け所は多い。ここがマンネリの強さである2020/12/12
ケイスケ
3
マリリンのキャラいいね。ハルと今後どうなるのか・・・。「87分署シリーズ」と言いながらも、色々な引き出しがあり楽しめる。トリックなど、どうでもよい、今回はマリリンの物語。2018/01/10
香織
3
ようやく読み終わった… 誰が犯人なのか、最後の最後までわからなかった。 まだ若きマリリンの、地獄のような過去が辛過ぎる。 幸せになってほしいと思った。2012/07/13
八百蔵
1
87分署シリーズ№39。柔道が得意で小柄な脇役ハル・ウィリスが主役の、容疑者とのあり得ない恋愛物語。とはいえ、実際には「あり得ないこと」が沢山起こっているようだ。金に困らないという謎の美女の数多いボーイフレンドが次々と殺される。しかしウィリスも次第に彼女に魅了され…。作中キャレラが「殺しの動機はふたつしかない。愛情か金だ。相手が狂った人間でなければね。」というが、もう一つ別の理由が書かれている。2021/06/21
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