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内容説明
不可解なのは、ベロウン卿の行動ばかりではなかった。彼の周辺でも謎めいた怪死事件が続いて起っていたのだ。彼の前妻は、彼が運転する車に乗っていて事故死、母親付きの看護婦は、妊娠中絶後に自殺、そして臨時雇いの家政婦は後妻の誕生パーティーのさなかに溺死していた。ベロウン卿の死とともに再び捜査線上に浮かびあがったこれらの事件に、今回の事件を解く鍵が秘められているのだろうか?そして、浮浪者ハリー・マックはどう絡んでくるのか!従兄弟と情を通じているベロウン卿の妻、出奔して左翼活動家の許に走った彼の娘、売れない俳優で身持ちの悪い義兄…複雑に絡み合う名門の人間関係に分け入ったダルグリッシュが展開する推理とは?緻密に構成されたプロット、現実味溢れる人物・舞台設定、広がりのあるテーマ―現代本格ミステリに新たな地平を拓くと絶賛を博した話題のベストセラー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
13
ものすごく丁寧に丁寧に書かれていて、主人公と一緒にじっくり事件を追えた…途中までは。 終盤、章が変わったらもう警察サイドに犯人がわかっているし、犯人視点でもガシガシ書かれるしで、数十ページ読み飛ばした??と置いて行かれた気分。 あの急展開は一体…? クライマックスも、いやーあっちもこっちも無理ではないですかね…?という展開にまた戸惑った。 結末は好きな方だけど…。2024/02/18
ひろひろ
0
再読。2016/10/29
てっちゃん
0
1992年3月29日に読了
ちょろちょろ鼠
0
うぅ〜ん。P・D・ジェイムズ!!えぐるなあぁ!!わりと淡々と進んでいたけど、最後はすごかった。殺人事件と関わってしまったら今まで通りにはいかない。それは、どの登場人物にも当てはまる。それが、死の味。2020/05/27