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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kitinotomodati
3
犯罪の背景に北海油田を巡る諜報活動を持ってくる所など、時代だなあと思う。コピーライトは1980年、日本のミステリ年間ベストテンを、スパイ冒険小説が席巻していた頃だもの。今や北欧出身の作家の作品を原語からの翻訳で読めるので、白夜や自然の描写を含め、何か全体に薄味だった。2020/05/25
kanamori
0
☆☆☆2013/03/19
ヨッシー
0
本格ミステリでありながら、明らかにそれとは別の次元を目指している意欲作……だとは思うのですが、本格風を引っ張りすぎたせいで佳作になり損ねた感があります。妙に裏のある個性豊かな容疑者たち、皮肉に満ち満ちた文章により、軽快に読み進められます。比喩表現が特徴的。ノルウェーが舞台であることにもちゃんと意味があり、また舞台背景としても効果的で、読み物としては非常に面白いと思います。本格としてはかなり微妙ですが……ラストを見る限り、作者がそもそも本格を目指していないような。うぅむ、面白いとは思いますけどねぇ。2013/01/23