世界ミステリシリーズ 死のクロスワード

パトリシア・モイーズ/嵯峨静江

早川書房（1984/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 298p／高さ 19cm
• 商品コード 9784150014421
• NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ごへいもち]

クリスティも何度も再読してしまったので他に誰かと思ったら友人がモイーズを推薦してくれたので。これなら他のものも読んでみようと思った

2020/03/12

[ヨコケイ]

ヘンリ&エミー・ティベット物。一作目から読む余裕がないが思っていたより〈おしどり探偵〉感は薄いかしら(活躍はするけど)。ヤードの主任警視にクロスワードパズルとその鍵が断続的に届く。たちの悪いジョークめいたそれがミステリ作家の会合(離島のカントリーハウスで開催)での不審な転落死に繋がる。出だしは劇場型スリラーっぽいが謎解き仕様に転調。作家らの内幕物的(乃至メタ的パロディ的)な会話や次第に露呈するギスギスした人間関係の不穏さが〈いかにも〉で善き。ガチガチのロジックが好きな向きに受けるかは分からぬが結構愉しい。

2024/09/14

[Jimmy]

クロスワードパズルが肝のはずですが良い意味でそこにこだわらずに結果的に面白いミステリになってます。配役もなかなかだし、展開も工夫があって、モイーズでも上位の方かな。ただティベット主任警部はどうも酷薄で、またもや奥方をぞんざいに扱って。

2022/08/16