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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まぶぜたろう
23
再読。かっこいいミステリとはこれだ。パーカーの金を盗んだ者は誰かという謎を据える前半から、「犯罪組織」のリメイクのようなケイパーシーンの連続、全体はシーゲルでありフリンでありフライシャー、つまり70年代アクション。グロフィールドは軽口を叩き、仲間が集まり、パーカーは「らしくもない」ことをする。いつもよりユーモラスで「ルパン三世」に似てるのも楽しい。ネタ元が寄せてきたのだ。「悪党パーカー」シリーズの最高作であり、ウエストレイクの最高作の一つであり、全ミステリの最高作の一つである。素晴らしい。(○◯○◯●)2024/09/24
bapaksejahtera
8
シリーズ第16作。第12作まで何とか読んで来たが飛び飛びに読む事となる。本作は他人の犯罪計画に乗ったパーカーの失敗場面から始まる。窮した彼は第14作「殺人遊園地」で隠しておいた強奪金を取り戻すことで急場をしのごうと俳優泥棒のグロフィールドを語らいニューイングランドへ。隠した金は既に失せ、パーカーらは捜索に移る。本作はシリーズに珍しい長編で2段組300頁以上ある。金はなかなか手に戻せず二人は窮地に。パーカーは最後に10人を超える仲間を集めて..と、これまでにないパターンになる。グロフィールドも良いキャラだ。2021/08/01
ニミッツクラス
4
悪党パーカーの16作目。なんと14作目の「殺人遊園地」の続編・・それだけでも嬉しいのに、巻頭の登場人物一覧を見て驚愕。オールスターキャストとはこのことか。主人公パーカーと、俳優強盗の別シリーズのあるグロフィールドの3度目の共演本ともなる。さて、仕事に行き詰まった主人公は、2年前に雪の遊園地で争奪戦を繰り広げたあげく同所に隠してきたカネの回収に相棒と出向くが・・。ネコババした奴の心当たりはある。それからの展開がハードボイルドと思えないほどスピーディで、総力戦になるに至っては拝み読ませてもらった。★★★★★☆2012/02/21
hikarunoir
3
限りなく水分の低い具体的描写の積み重ねで描出される、恐らくシリーズ最大規模の報復劇。頻出するシリーズ相関への注釈が親切。2015/03/17
kanamori
0
☆☆☆★2013/09/22