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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
16
身体障害の夫を抱える50代の妻が、8年前に失踪した前夫の行方を探すよう弁護士事務所を訪れる。前夫は儲け話と共に若い家政婦を連れメキシコの田舎に逃げた。調査を命ぜられた弁護士トムは現地を訪れる。行く先々で前夫に関係した人物が次々と死ぬ。無惨な事件を報告するトムに依頼人は「なぜそんな事を言うの」。トムは「弁護士だからです。人を不快にするのが好きなんです」等愉快なセリフが続き、作者毎度の心理推理色がない。最後に理解を超える逆転!小説冒頭の一連のやり取りは読者を騙す為だったか、と不満は生じたが楽しい読書ではあった2022/08/08
harukawani
11
マーガレット・ミラー、円熟の作品。弁護士アラゴンの初登場作。アラゴンと依頼人を始めとする登場人物が全員、皮肉屋で口が悪く、会話がとにかく楽しい。探偵役が人探しを進める中、次々に関係者が殺されるというのは珍しい展開ではないけれど、ミラーの筆は飽きさせることなく、どんどんページを捲らせる。無法地帯感あふれるメキシコの描写も最高。最終盤で明かされる真相が、ある人物の狂気じみた執念を露わにして幕切れ。本当に素晴らしい。マーガレット・ミラー、大好きだ。2021/01/31
Masa
6
読了。ずっとずっと読みたくて、やっと読んだ一冊です。トム・アラゴンってこれがハジメマシテじゃないんだけど、こんなに軽快な魅力があったっけ? と思いました。物語云々より、とにかく思い入れがある本だったので、読めて良かったです(内容ももちろん面白かった!)2024/10/14
はた
4
いやあ面白かった。全編会話がユーモラスで、思わず吹き出してしまう。最後はミステリとして鮮やかな終わり方。ミラー後期の作だが、コメディチックなテイストがぴったりだったんだろうな。『ミランダ殺し』も再読しよう。2022/07/24
kanamori
0
☆☆☆2013/07/19