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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽてちゅう
22
久しぶりのペリィ・メイスン・シリーズは、作者の遺作で50年以上前の作品。殺人現場に居合わせた記者が「電話はどこだ?」と探したり、電話交換手が「長距離電話です」と取次したりするあたりに年代を感じるが、ストーリーを損なうことはない。頑丈な有刺鉄線の柵で家が真っ二つに分けられたことが発端となって起こった殺人事件。法廷で弁護士メイスンがキレッキレの弁論で検察官と対決し、依頼人の無実を実証していく場面は日をまたがず読んだ方がいい。阿吽の呼吸の秘書デラ・ストリート、頼もしい相棒探偵ポール・ドレイクも健在で嬉しい限り。2024/06/10