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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
UPMR
1
ヴィカーズの非シリーズ短編集(カイル警部はレギュラーキャラだが)。個別感想→「二重像」双子がいるかいないかの演出は面白いがやはり現実味のない計画。「殺人者はいつも」倒叙的な記述を冒頭に入れたのはむしろ悪手では。普通のパズラーとして書いたほうが面白いと思う。「女神の台座」ヴィカーズの真骨頂。並の作家が書いたら男二女一のよくあるすれ違い悲恋ドラマになるところ、幼馴染の信奉者たらんとする殺人犯の心理が見事。殺人やその解決すらもはや物語を進めるための道具にすぎない。「十二分の墓」なんか動機がよくわからなかった。↓2025/09/05
shibatay
1
ロイ・ヴィカーズの面白さは、プロットというかオチの面白さもさることながら、真骨頂は人間観察にある。淡々と展開してしまうので読み飛ばせば気づかないかもしれないが、実に繊細で深い人間心理の不可思議が見事に描かれている。2010/12/18
fumi
0
ヴィカーズの作品集2冊目にしてやっと少し、話の展開に慣れてきたような気がする。ヴィカーズは時々あまり女性のことが好きではないのではないだろうか、と思うことがある。2013/06/19
madhatter
0
再読。総じて倒叙ものでまとめた作品集。ただ、迷宮課ものよりも、収録作品の当たり外れの差が大きい気がする。ただ、それ故に、倒叙以外のヴィカーズの魅力を垣間見ることができるとも言えるだろう。表題作の趣向は、倒叙という枠の中でフーダニットを行うという、かなり実験的な試みである。また、倒叙ものは、例えばクロフツの『クロイドン』のように心理小説要素を持つことがあるが、本書もその傾向がある。「女神の台座」など、ライルの心の動きを追うだけでも興味深い。2011/05/22
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