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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
15
設定は英国ミステリとしてオーソドックス。素人芝居の舞台で殺人が起こる。例によって例の如く、登場人物が『マクベス』の台詞を引用しちゃう。英米では芝居の上演前に、どんな芝居でも、『マクベス』のタイトルや台詞を口にするのは不吉だとしてタブーらしいですね、プロアマ問わず。ミステリでは必ずそのタブーが侵され、殺人が起きることになっている。日本の演劇界ではどうなのかな? 意外な犯人や驚天動地のトリックがある訳ではない。証言や物証を丹念に積み重ねて、論理的に犯人を追い詰めるタイプ。2008/08/17
UPMR
6
玉葱が転がってきた時点で犯人はもうバレバレで、その後の中盤の捜査で出てくる手掛かりもどう推理材料になるのかわかりやすく、面白みはない。それでいて訳は古いし誤植は多いし、わりとつらかったが、嫌らしい人間関係やドロッとした心情の掘り下げは結構楽しめた。ヒステリックなオールド・ミス二人がハンサム牧師を取り合う展開とか嫌らしい笑みが浮かんでしまう。後はまあピアノに拳銃を仕掛けるタイミングを数段構えで絞りこんでいく過程はよくできていたと思う。2020/07/16
madhatter
3
冒頭から繰り広げられる、あの大変嫌らしい(笑)人間関係にハートをガッチリキャッチされ、夢中になって一気に読んだ。小さな村での些細ではあるが根の深い争いという、非常に黄金時代らしい舞台設定が肌に合ったのだと思う。推理小説としては、犯人・動機・真相の八割は推理できた。華々しさよりも手堅さを重視した論理構成と言えるだろう。但し、著者による注意の逸らし方は、推理小説を読み慣れた読者には些かあざとく、逆に惑わされ難いかもしれない。2011/11/06
mercury
3
とても納得できる謎解きだったが、玉葱だけは判らなかった。本筋とは関係ないが狩りなんてまともな人間のする遊びではないとは1959年にはまだ考えられていなかったのね。2011/06/02
よだみな
2
そんなにオールドミスがきらいか2021/05/30