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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
16
読友さんご紹介本。ゴシックロマンっぽくて楽しかった。ラスト、緊張が解けたのかクスッと笑ってしまった2014/10/11
雪紫
11
「薔薇の輪」の探偵役初登場作品(ユニークなお人)。いやいや、恋に落ち追い込まれるねずみのカティンカ、私を信じてください状況でも色々やり過ぎ。もうちょい落ち着け。とハラハラしてたら事件が起きて以降目まぐるしく謎、否定、推理、否定、真相などブランドらしいどんでん返しと猫が現れ結末へ。謎から解放されたせいか終章と最後の一文でクスリ、としてしまった。2019/02/22
koo
8
ポケミス400番台らしい汚ない訳でジャーナリストらしさが皆無な馬鹿女カティンカ視点で描かれるストーリーで終盤までとにかく苦行でしたがラスト50ページくらいからようやく面白くなってきました。読み終えると真相に達する為の伏線があちらこちらに仕込まれていることがわかりますしアミスタの正体を巡って二転三転する下りはブランドらしいですがカティンカ視点で繰り返されるのでかなりイラッとしました(笑)カティンカが使い捨てキャラじゃなく「薔薇の輪」で再登場するのも驚きですね。ブランドらしさは充分ですがきつい読書でしたね。2024/01/19
tokyo-zodiac
3
「乙女の友」社の身の上相談員カティンカは、ウェールズで休暇を過ごすついでに、近々意中の相手と結婚できることになったと報せて来た相談者アミスタを訪ねる気になった。しかしお相手のカーライアン氏は、そんな女性は知らないと否定する。だがカティンカは広間の置台に、見なれたアミスタの封蝋がなされた手紙があったのをたしかに見たのだが…本書はサスペンス色が強いが、もちろん本格の要素もある。二転三転する謎の投稿者アミスタの正体探しに目を奪われると、その裏にあるものを見落としかねない。平凡そうでいてなかなか秀逸なタイトル♪2015/07/28
madhatter
3
再読。ブランドらしいパズラーは健在。だが、本作は初めから一人の男に疑いが集中し、「本当のところ、彼は何をしたのか」が問題になる、サスペンス仕立になっている。崩れた顔や血塗れの手など、派手な要素は盛り込まれているが、「水面下で何かはわからないが、良くないことが進行している」ことを地味に匂わせる雰囲気が一番怖い。また、それにブランドらしく甘さのない人間描写が嫌らしいくらい生きているんだよなあ。特に、終盤のある人物の豹変は、あまりに鮮やかすぎ、恐ろしすぎる。ほぼ一文で、これを表現できるブランドって一体…。2011/04/13