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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
18
新訳でずっと読んでたのだけど、他のも読みたくなって手を出しました。しかし訳が……。思わず確認した奥付で、訳者の生年が「明治36年」、初版が「1958年」と知り、あ、もうそれはしょうがないな……と納得しました。お話自体は、なにかと目まぐるしい展開に国際スパイものの匂いもあってあっけなく人も死ぬ派手なもので、面白かったので新訳で読み直したいです。2022/06/06
のざきち
11
ネロ・ウルフシリーズの一作。今回は「ウルフの娘」を名乗る女性が登場することから端を発し、ウルフ自らの前半生が本人より語られていてシリーズを継続して読んできた読者には異色作に思える内容と思います。また1940年物ということあり、第二次世界大戦の影響が作品に色濃く反映されていて通常のミステリよりスパイ小説的テイストも感じられる仕上がりでした。訳文が古くて難儀しましたが...ポケミス四百番台の作品が普通に書店で購入できたことに感謝しよう。2020/09/26
**くま**
11
純粋なミステリというより政治ネタになってるので、ちょっと一般のミステリファンには勧めにくいのと、たまに読みにくいです。ただこのネロ・ウルフシリーズの魅力であるキャラ・会話・ユーモアは健在ですし、犯人とラストは良かったと思います。ウルフの過去が語られるのでやはりファンは必読かな? 今回、私がいちばん気に入ったシーンは氷リンチのところです。いちばん笑った台詞は198ページの「わたくしゆ承知したしゆましゆた」です。それにしてもアーチーもウルフも喧嘩が強くてびっくりです。そして今回のアーチー、喧嘩っ早すぎ(笑)。2014/08/17
不自他
7
7番目に読んだネロ作品。ネロの出自について新事実が発覚するも、それがあまり活きずにプロローグのような印象を受けた。この辺は続編である『黒い山(17作目)』では大きな展開があるらしい。シリーズ内ではお気に入り作品じゃ無いけれど、アーチーがこそこそちょこまか脱出・潜入していたのが可笑しかった。7作目/長編33冊(Wikipedia参照)。2018/05/15
AR読書記録
7
“美食家の安楽椅子探偵”ネロ・ウルフシリーズ、のなかの異色の作品、というのを最初に読んでもた。のでこれがシリーズ全体的な傾向かどうかわからないが、キャラ立ちすげぇな(裏表紙の写真の著者の姿も含めてな。地中海の漁師みたいだ、知らんけど)。蘭と美食を愛し家から出ることのない巨漢探偵、イケメンで頭の回転もよく腕っぷしも強いが子どもっぽさの抜けきらない血の気多めの助手くん、そしてここは翻訳の問題だが、妙な片言英語で読み手を混乱させる国際色豊かな登場人物たち。もっと深くなりそな舞台、テーマではあったがな。2015/06/07
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