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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
**くま**
8
うん、これカー作品の中でも好きなほうかなぁ。展開が早いとこもロンドンが舞台のとこもミステリ的に面白いとこもシャーロック・ホームズ展覧会が出てくるとこも全部いいです。犯人(真相)は・・・わかる人も多いのでしょうね、きっと・・・。いや、私は全然わからなかったです。正直、めっちゃびっくりしました(恥)。しかも驚きのあまり電車の中で「えっ!」って叫びました(ますます恥)。だってミステリ読んだの久々だったし~(言い訳)。ものすごいトリックものではないんですが、カー読んだな~って感じでかなり満足できました。2014/10/29
asobi
5
長らく積読状態でしたが、やっと読みました。1952年作の本書はイギリス祭が背景になっている当時の現代ものだが、雰囲気はこの時期のカーのお気に入りの歴史ものそのものである。歴史冒険小説に、チャンバラ、格闘、恋の鞘当て、がメインとも言ってよい内容だから、名探偵フェル博士の出番はない。でも、本書はちゃんと本格ミステリでもあって、探偵がいない分、作者が読者探偵に、推理のアドバイスを送るのだ。それが「九つの答」(正しくは、誤った答)。文庫で再版されてもよいなかなか楽しい作品だ。2025/05/31
二葉
5
十数年ぶりの再読。「ビロードの悪魔」と「赤い鎧戸のかげで」の間ぐらいの刊行で本格物としての力も衰えだした時期の作品で、、、、(-_-;)プロットは、一部短編集やラジオドラマで読んだ事あるし、ポケミスで400p超は長いので、カー好きじゃないと手に取りそうにないですけど、私の中では好きな方の作品です2014/12/06
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
4
☆×3.5…これは無駄に伸ばしてますね。だって新書サイズでこのページ数ですよ。どれだけ長いかは想像がつくかと思います。メインで分けると扮装部・逃走部・解決部といった感じでしょうか。一見するとさも狂っている男だと映るかもしれません。が、このさまざまな出来事が実は・・・という風になるので最後に驚いてはいけませんよ。もちろんこの作品は、犯人はあまり隠匿していないので推測は容易、というか一人しかいません。しかし、してやったと思っていた犯人がみるみる狂っていくのを見るのは非常に爽快ですな。2010/10/29
embryogenesis
3
快男児と悪漢の対決に正統派ヒロインや謎の悪女風などが絡んで、カーが作家生活の後半に力を入れていた歴史推理もの(の初期に多い活劇路線)のシチュと登場人物を現代に持って来たような作品。読者が予想しそうな展開にいちいちダメ出しをする注釈がミスティフィケイションになる辺りがカーらしい。本格としてよりもトリック付き快男児冒険ものとして読んだ方が楽しめると思いますが、当時としても古めかしいような。2011/11/23
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