Hayakawa pocket mystery books<br> 金蠅

Hayakawa pocket mystery books
金蠅

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150003869
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

111
久しぶりにオクスフォード系ミステリーを読む。オクスフォードの劇場を舞台に作家兼舞台監督、女優、オルガン奏者などが絡み、二つの殺人事件を巡って騒然たる中、オクスフォード大フェン教授が見事に解決する…という筋立て。シェークスピア研究家なども出て、随所に詩人、思想家などのウンチクが述べられて煩わしい(とホンネが出てしまう)。この世界が好きな人にはオイシイ話だろうが、CWA100を読了した経験からはオクスフォード臭はいささか胃にもたれる(?)。作品としては可も不可もないというところ。G617/1000。2024/09/22

ケイ

80
どうやら謎解きをするフェン教授が活躍するシリーズものらしい。登場人物が多くて、人物の表を何度も見返しながら読むのに少々苦労したが、謎解きとしてなかなか面白かった。イギリスの謎解きものは(半世紀も前だからかもしれないが)、クリスティやコナン・ドイルも含め、アメリカのサスペンスのようにバイオレンスが激しくなく、どこか愉快なところがある。読んだあとに、しんどくならないなと思う。2015/07/07

NAO

55
冒頭の列車のシーンからとにかく人がやたらと出て来るうえに、訳が古いためなのかどうか、出てくる人間を一人一人追っていくのがかなりしんどかった。個性的なフェン教授のキャラゆえかコミカルなやり取りゆえか、この作品はクライム部門ではなくコメディに部門に登録されているが、燈火管制下にある社会の閉塞感と人間関係の閉塞感がみごとにシンクロした作品だと思う。だが、悲しいことに、あまりにも訳が古い。 2017/04/16

星落秋風五丈原

28
【ガーディアン必読1000冊】列車に御用心でも列車描写が多かったクリスピン。デビュー作の今回も盛沢山。列車の中から特定の人物に対する敵意が複数人物から語られ、その通りに人が殺される筋立ては、クリスティ作品でもお馴染みだ。敵意が複数であるため、いずれも加害者になる動機を持つ。斬り込んでいくのは素人探偵ジャーヴィス・フェンで、警察署長フリーマンとはお互いの専門のことで侃々諤々議論を戦わせる間柄というのがユニーク。2021/02/23

藤月はな(灯れ松明の火)

26
コミカルなやり取りと人間よりいい味をしていて大活躍する動物達の描写で有名なフェン教授シリーズ。それなのにその特色は控えめ(特に後者はない・・・)なのは訳が堅いため・・・?2014/06/01

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