- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
11
シムノンのアメリカでの作品。舞台登場人物も米国で、1952年仏語で書かれ仏国で出版された。主人公は世間知らずの教師。遺産を相続した妻と二人で住む。1ヶ月前妻の友人の娘が居候してきた。妻が友人宅に出かけた夜、同行を断った自宅で趣味の工芸をしている最中、彼は轆轤の音で気が付かなかったのか、娘は殺された。静かな住宅街で目撃者はおらず、有力な容疑者も浮かばない。一人アリバイもなく犯行家屋に過ごしていた彼に、警察や周囲、妻さえも次第に疑いを向ける。自滅する主人公はシムノンで屡々登場するが、本作の読み心地は悪かった。2024/02/24