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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aminadab
23
カー長編22冊目で山口雅也お薦め6冊目(1938)。1957年の訳文・紙型のまま98年の4刷り。翻訳に不安があるのでお薦めにはできないが、私は面白く読んだ。『四つの凶器』(1937)と同じ、すごく込み入った話を明晰に捌いてみせる初期の作風の到達点みたいな作(だからこの翻訳ではきつい)。冒頭でいきなり死体発見で、被害者のキャラ(すごく変な人)は徐々に判明。容疑者だけでなくヒロインまで隠し事をしてくる。視点人物もメインとサブの2人、重要参考人が書き残した長文の手記と「信頼できない語り手」総動員。新訳希望!!2022/03/13
kagetrasama-aoi(葵・橘)
17
カーター・ディクスン、登録三十九作目。ヘンリー・メリヴェール卿の長編八作目。H・Mの登場の仕方が印象的な作品。この物語の肝とも言えるあのトリック、この作品が最初だったんですね、(多分。)この作品読んだことなくても、トリックだけは知ってる……人も多いかも。サスペンスフルで読みどころも沢山なんですが、如何せん訳が古すぎます(T_T)。動機の部分なんて訳文がたどたどしくて心に響きません。57年に初版が出てそのままですから、60数年経ってます!新訳で読みたいです。2019/05/02
kochi
16
ロンドンの投資家、ヘイのアパートでのパーティに集まった全員が毒薬により体の自由を失っている中、ヘイが鋭利な刃物により刺殺される。被害者は誰かに殺されることを予感しており、弁護士に5つの箱を託していた。偶然、第一発見者となったエドワード博士とブライトン嬢は、著名な探偵のヘンリー・メルヴェール卿と犯人を追う。上流階級を舞台にした殺人事件、それぞれが抱える秘密、錯綜する人間関係、意外な犯人、探偵役の無謀な行動やお約束の名探偵による最後の解説などなど、毎週やってるサスペンス2時間ドラマの原点を見る思い。2015/10/03
Schunag
10
再読。カーがときどきやる変態フーダニットの、ある意味極北かw ここまでやるのならいっそのこと、半端な物理トリックなどなしで、「あの場面」のなんともいえぬ茫然感だけで勝負してもよかったかも。2012/02/02
ホームズ
10
事件の状況は面白かった(笑)トリックはまあ面白くって良いとは思いますが(笑)しかし犯人がちょっと意外すぎてしまって・・・。とりあえずH・Mの登場がまた強烈で楽しめたし全体としてはいい感じで楽しめました(笑)2011/02/28