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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
214
ポケミス101,53・09・05刊。ミッキー・スピレインの第6作です。空が低くたれさがって大地を包んでいるような夜だった。1951年の作品で旧訳ですので読み難かったですが時代を超えて面白く読めました。私立探偵マイク・ハマーのハードボイルド作品でフェアな謎解きは期待できませんがフーダニットの面では意外性が十分で楽しめますよ。ハマーが酒場で飲んでいると一人の男が赤ん坊を抱いて入って来て、不意に涙を流し赤ん坊を置くと土砂降りの雨の中へと飛び出した。ハマーが追うと高級外車から降りた野郎が男を銃で射殺したのだった。2023/10/13
ふう
5
ハヤカワ・ミステリの第1冊目。シリーズナンバー 101 ハヤカワ・ミステリーは1953年9月、この『大いなる殺人』でスタートした・・。私の手持ちの本は、昭和47年14版。2023/11/08
まゆき
4
私立探偵マイク・ハマーが偶々目にした男が殺され、男が残していった赤ん坊のために事件を追うことになるという出だしにいささか鼻白みかけたけれど、読み進めるとハマーが可愛く思えて来て(実際、ものすごく女性にモテる)子どものために事件を追うという出だしも悪くないなと思わせられた。女性キャラもいい感じ。特に、ハマーに協力するエレンが物語をイキイキさせててグッド(ハマーと別れる理由がいじらしい…)。ちょっと都合がよすぎる結末だけど娯楽小説だからいいのかな。2014/01/10
らぴす
1
酒と煙草と暴力と女。そうハードボイルドな物語。まさかポケットミステリーの一冊目がそれがとは。てっきり正統派ミステリーだと思い込んでたから、少し驚いた。しかも主人公のマイク・ハマーはフィリップ・マーロウとは違い警察とは信頼関係にあるし、孤児となった赤ん坊のために無報酬で戦う。いやぁ、なかなかのいい男じゃないか。2016/07/23