出版社内容情報
柳田國男と並び称される民俗学者・折口信夫。西洋化の波のなか、柳田と時に並走、時に対立しながら、日本の神さま「まれびと」について独自の論を展開した。歌人・釋迢空としても、万葉集の口語訳でも知られる人間・折口の魅力と業績を、その系譜にある講師が丁寧かつ柔軟に解説する。
【目次】
【変更になることがあります】
第一回 否定も肯定もできない巨大な仮説の人
第二回 近代社会に対する抗議者
第三回 日本で最初の『万葉集』の全口語訳の人
第四回 民俗学、その非主流の学徒
第五回 日本文化を個別ではなく、構造化してみる人
第六回 芸能史の提唱者
第七回 かそけき詩人、怒りの詩人
第八回 常に弱者の側に立つ人
第九回 異端的知性のアイドルになっていった人
第十回 大坂のボン、都会の趣味人
第十一回 愛に生き、羽昨に眠る人
第十二回 日本的なるものを求めた人
第十三回 折口信夫の残した遺産