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出版社内容情報
華やかな平安の世の実像がこれ1冊で!
2024年大河ドラマ「光る君へ」の舞台は平安時代中期。世界最古の女性文学とも言われる『源氏物語』を生み出した紫式部の生涯を描く。懸命に生き、愛し、書いた紫式部。そして彼女と人生を交えた藤原道長をはじめとする平安貴族の面々。きらびやかな平安の世の光と影を生きた多彩な人物の実像と時代背景を、歴史学の最新の成果から第一線の専門家が分かりやすく解説する。カラー口絵では紫式部ゆかりの地を紹介。大河ドラマの時代考証を担当する倉本一宏と平安時代はじめ様々な時代を舞台に歴史小説を紡ぎ出す直木賞作家・澤田瞳子による「特別対談」では、紫式部の生きた平安時代の本質を探る。「紫式部の生涯」や「家族/公家/宮中女性/天皇・皇族/僧侶・文化人など紫式部をめぐる人々の人物伝」など、これまであまり親しみのなかった平安時代の人物の生涯を解説する記事も。ほかにも日々の暮らしや結婚制度など当時の人々の日常を知る「平安貴族の暮らしと家族事情」、最新研究による「『源氏物語』の読み解き」、「マンガで読む『源氏物語』誕生秘話」など、読み応え満点。大河ファン・歴史ファン必携の1冊。
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- 評価
稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
88
紫式部が暮らしたと言われる廬山寺を訪れ、源氏物語絵巻を見た。NHK「光る君へ」も最終回を迎えた。最新の紫式部と源氏物語研究についての記述が興味深い。平安時代は母系制でも父系制でもない「双系制」社会であったと言われている。しかし婚姻後は男性の恣意により夫婦関係継続が図られ、待つことしかできない女性の苦しみが女流文学の土壌となった。現代の日本において女流作家の活躍も、男性優位社会から生み出されているとすれば、平安時代と現代との類似性が垣間見える。紫式部は1千年前のフェミニストであったのかもしれない。2024/12/17
虹色
18
大河ドラマ「光る君へ」の時代考証されている倉本一宏さん監修。澤田瞳子さんとの対談も興味深く、紫式部人物相関図や、天皇即位と藤原氏の関係図などもあり、読みやすかったです。澤田瞳子作『月ぞ流るる』の参考本として併読しました。2024/03/07
yoshimi
16
源氏物語好きなもんで、今回の大河にはどっぷりハマっております。戦国時代の大河ファンにはあまり馴染みがなく「色恋ばっかり」の平安時代と思われがちだけど、厳しい男尊女卑の中、女性は唯一結婚によって一族を養ったり出世したりすることが出来たのだから、そりゃ色恋は重要なのです。こちらの本は研究者による分かりやすい解説満載で、平安時代・源氏物語の情報を網羅しており読み応えあり。大河ドラマも最後までしっかり見届けます。2024/02/18
みんく
11
へぇ!『光る君へ』で大活躍中の赤染衛門、その夫が大江匡衝、その子孫が『鎌倉殿』で大活躍した政所別当の大江広元なのね。へぇ!藤原道綱は「一文不通の人(文字も読めない人)」だったのね。母は『蜻蛉日記』の著者なのにー。へぇ!末摘花の、光源氏の贈歌に対する答歌にも、高度な技巧が施されてるものもあるのね。昔よりはねび勝りたまへりや!作りわける紫式部ってすごいです。引歌の説明、とても興味深い。平安貴族は、詠むひとも読むひとも、古典の知識がないと楽しめなかったのね。ドラマのほうは、俳優さん以外の演者に馴染めなくってー。2024/03/09
とら
7
登場人物の名前が覚えられた。2024/05/11