NHKシリーズ NHKカルチャーラジオ 2023年10月~2
漢詩をよむ - 人生をたたえる詩 白居易の生き方

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784149110721
  • NDC分類 921.43
  • Cコード C9498

出版社内容情報

栄光と挫折を味わった詩人・白居易。その作品に込められた心象を鑑賞する。

“人生をいかに生きるか”をテーマとした詩を取り上げている今年度、後半は中唐の詩人で平安時代以降日本人が最も好んだ詩人といわれている白居易(772~846)の人生とその折々に創作した詩に焦点を当てる。白居易は、早くから才能に恵まれ29歳で科挙に合格し官吏になったが、その後左遷され挫折を味わい、隠遁生活に入る。その中で到達した境地とは何か。白居易の紆余曲折した人生を詩と共にみていく。

【内容は変更になる場合があります】 
第七章 志を抱いて     
第二十七回 少年時代―数行の郷涙 一封の書
第二十八回 科挙受験―天静かにして 秋山好し
第二十九回 ??県尉―今朝 始めて山を見る
第三十回 初恋―応に闌干に凭って 独自り愁うべし

第八章 「諫めの官」として     
第三十一回 社会批判―背は炎天の光に灼かる
第三十二回 左拾遺―衢州 人 人を食らう
第三十三回 翰林学士―封ぜんと欲して重ねて読み 意遅遅たり
第三十四回 妻子―妻孥を待ち得て 相逐いて行く
第三十五回 下?退居―嬾病 つねに暇多し
第三十六回 渭村寓居―迢迢たり 夜坐の情
第三十七回 賛善大夫―寂莫たる曹司は 熱地に非ず
第三十八回 江州司馬―江城 寒角動き、沙洲 夕鳥還る

第十章 外任を経て     
第三十九回 草堂山居―司馬は なお老を送るの官たり
第四十回 忠州刺史―覚えず 忠州 すでに二年
第四十一回  杭州刺史―杭州に老い去るは潮に催さる
第四十二回  蘇州刺史―口を開きて笑わざるは これ痴人

第十一章 洛陽分司     
第四十三回 秘書監―白頭の老監 書を枕にして眠る
第四十四回 河南尹―なお喜ぶ 春深けて 公事少なし
第四十五回 履道里―拙は定めて身において穏やかならん
第四十六回 致仕―宦途 事おわりて これ懸車

第十二章 人生讃歌     
第四十七回 閑居―意中 つねに深山に在るがごとし
第四十八回 知足―道を悟りて 深く前事の非なるを知る
第四十九回 詩道―ただ詩魔のみ有りて 降すこと未だ得ず
第五十回 逐性―一時に滅尽して 定中に消えぬ
第五十一回 自適―心適すれば 是非を忘る 

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

8
NHKテキストに漢詩があるのを見落としていた。「漢詩をよむ」は土曜日夜に30分間放送。そういや、吉川幸次郎のやつもあったなぁ。裏表紙は日本詩吟学院の広告。吉川せんせは不満だろうけど、漢詩は詩吟として残ってるというのが実情のようだ2024/02/04

圓(まどか)🐦@多忙のためほぼ休止中

5
2023年10月から2024年3月までの放送分。日本でも人気の白楽天(772年~846年)とたまに関連ある別の詩人。枕草子でおなじみの「香炉峰の雪」の元ネタもきちんと収録されています。枕草子の時代は当然印刷技術もなくひたすら書写、紙もまた高価、そんな時代での教養とされる、当時の苦労も忍ばれると白楽天本人とは直接は関係のない日本の王朝文学を思いながら読んでました。作風は改めて読むと指摘の通り平易で最初の一歩として入りやすいのかもです。ラジオ番組の放送が終わっても手元に残しておきたいテキストです。2024/03/30

人生惟有読書好

1
本書はNHKカルチャーラジオの放送テキストです。2023年の10月から毎週放送とともに読み進めてきました。今までにない白居易だけの詩を歳月に合わせて年代別に読んで気付いたことは、漢詩とは詩人の人生そのものであるということです。若いときには若い詩、年老いたときには年老いた詩があるわけです。これからは漢詩をよむときには断片的に詩を読むだけでなく、その詩を作ったときの詩人の年齢や役職、時代背景などもよく踏まえる必要があると思いました。この放送を6年間聴き続けて、ようやくそのことに思い至ることができました。2024/04/07

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