出版社内容情報
日本神話研究の第一人者が考える、日本人の「こころ」の起源
イザナキ、イザナミ、アマテラス、オホクニヌシ……。古代より日本各地では、神様・女神様にまつわる神話が語られ、『古事記』『日本書紀』『風土記』などによって伝承されてきた。日本神話において語られる神様は、たとえばスサノヲノミコトのように、素晴らしい行いもするが反対にひどい悪さもするというように、 極めて人間的な姿で描かれることが多いが、それはなぜなのか? 『古事記』をはじめ、日本全国に伝承されてきた物語のエピソードから、私たちが先祖代々受け継いできた「日本のこころ」について考える。
第一回 人間のはじまり――ウマシアシカビヒコヂ
第二回 人は草である――循環する生と死
第三回 農耕の起源――種をもってきたスサノヲ
第四回 赤い血と白い「ち」――母の力
第五回 父とむすめ――親和する親子関係
第六回 父とむすこ――対立をはらむ親と子
第七回 兄弟姉妹――アマテラスとスサノヲ
第八回 くろ・しろ・あを・あか――古代人の色
第九回 戸をめぐる神話――二つの世界のはざま
第一〇回 笑い――ヱムとワラフとヱラク
第一一回 神話を楽しむ――高天の原の神がみ
第一二回 神と暮らす