出版社内容情報
漢詩によまれた自然美の数々。その表現と当時を生きたひとびとの心象を味わう。
花鳥風月をはじめ、村落や山野の美しい風景、動植物の生命感あふれる姿など、詩人が目をとめ描いた詩を取り上げる。李白や白居易、杜牧や孟浩然といった著名詩人から、西郷隆盛や乃木希典といった日本歴史上の人物の作品まで、幅広く紹介、鑑賞する。第1章 春の美しい景色/第2章 生命に溢れる季節/第3章 花鳥にそそぐ日、月のさやけき夜/第4章 異彩を放つ詩人たち/第5章 美しい世界の到来を希って/第6章 造花の美はここにあり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
13
NHKラジオ講座で朗読を楽しみながら後でテキストを読むとよくわかる。やっぱ詩聖杜甫ですか。第26回で仇兆鰲(きゅうちょうごう)の解説で極意を述べている。ただの放浪詩人だけではなかった、理詰めで詩を作っているテクニックが紹介されている。でも酒飲みの李白の方が楽しいかな。魚玄機というなんとも妖しい女性詩人の詩も良かった。宮廷料理を振る舞うような詩。白居易は日本の総理片山哲の解説。昔の総理大臣はパンケーキだけではない。そういえば中国の著名な人はみんな漢詩を作っている。漢詩からくる言葉の力強さや覚えやすさかな。2021/09/27
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