NHKシリーズ NHKこころの時代宗教・人生
瞑想でたどる仏教 - 心と身体を観察する

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  • サイズ A5判/ページ数 160p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784149110370
  • NDC分類 181.6
  • Cコード C9415

出版社内容情報

人生の苦しみを見つめ続けた2500年、その歴史を「瞑想」でひもとく

マインドフルネスをはじめ世界中で流行する「瞑想」。その源流にはブッダがおこなった「心と身体の観察」があった。生きる苦悩を乗り越えることを目指したブッダは、瞑想で何を悟ったのか。そこから2500年、仏教はブッダの瞑想をどのように受容・発展させてきたのか。縁起、止観、空、念仏――瞑想を通して各時代ごとの歴史的なつながりを押さえれば、その言葉の意味が驚くほど理解できる。仏教が受け継いできた「自分の心と向き合う方法」を、仏教思想の第一人者とともに探る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GELC

6
心身の観察についての記述の変遷で仏教の歴史を学ぶような本だった。難解で半分も理解できた気がしない…放送でしっかり勉強したい。その中でも心に残ったのは、苦しみは心が作り出しているものなので、苦しみに対処するために心の観察が必要になること、心を乱すものは遠ざけておくこと、マインドワンダリング状態に陥ったときは呼吸の観察が有効であること。また、浄土真宗の信心が、阿弥陀仏の本願に対して二の矢が働くなる状態という捉え方も興味深かった。2022/10/19

ミー子

5
NHKテレビ「こころの時代」6回シリーズのテキスト。年末に連続再放送された番組が素晴らしかったので本も読んだ。仏教の歴史を「瞑想」の切り口で語ったもの。私にとって、「止」と「観」の区別がはっきりついたのが大きな収穫だった。日本仏教の坐禅(=止)と、マインドフルネスの瞑想(=観)の両方をやり、混ざって困っていたところ、はっきりとその区別が分かった。それから、仏教とは、心の中で勝手に膨らむ「戯論」に気づき、手放すことで苦しみを減らす道であり、それは後世の様々な宗派にも受け継がれているということも、とても納得。2022/02/02

ノllロ

2
①ブッダは「心身を観察して悟りを開いた」と。「心身の観察」=「注意を振り向けて、しっかりと把握すること」=「念処(サティパッターナ)」。入る息・出る息などの身体の動きを観察する。何かを認識するときの感受作用を観察する。心の様々な動きを観察する。「第二の矢」─「戯論」が生じるのを観察する。ありがちな障害(五蓋)を観察する。「念(サティ)」─前言語的な把握と「知(サンパジャンナ)」─言語的な了解の両方で。「気づき続ける」ことが「習慣化」するまで。心に新たな「回路」─新たな反応のパターンがつくられるまで。2022/01/03

Go Extreme

1
ブッダの見つけかたー苦しみから逃れる道:第一の矢・第二の矢 名と色 四諦八正道 ブッダの教えを継ぐ人々:十二因縁 インドにおける仏教の展開 多様化する瞑想:止と観 中国文化との融合 日本仏教の誕生 心を師とすることなかれ:心に生じる3つの煩悩 対治の治 転治の治 不転治の治 兼の治 具の知 第一義悉檀 幻想的なものへの対処 重要なのは心の力 現代日本仏教に見る「身心の観察」:律宗 天台宗 真言宗 浄土宗 浄土真宗 臨済宗 曹洞宗 日蓮宗 時宗 融通念仏宗 修験宗 2021/07/24

ぐらん

0
仏教をブッダから日本への伝来への流れの中で仏教瞑想について各宗派の考え、方法を詳しく解説するNHK番組(Eテレ)のテキスト。番組を見てから購入。 第6回では瞑想のデメリットと対策にも言及している。 2023/03/20

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