感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くれは
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1年半ほど、毎週ぼんやりラジオを聴き続けてきたが、漢詩がどういうものか、ようやく少しだけ解ってきた。漢詩は作品そのものを見ているだけでは殆ど何も分からない。時代背景や作者の人物像、交友関係やキャリアの来歴まで押さえていないと理解がままならない。何故かというと、漢詩は「作者から誰かに宛てて」作られているからだ。まず、特定の誰か(友人や伴侶)へ向けて書かれたものが多いのだが、それだけではない。心境の吐露や自然・情景描写のような作品も「自分の体験した人生の一部を切り取って後世に伝える」ことを主眼に据えている。2020/10/17