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国語辞典のゆくえ

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784149109688
  • NDC分類 813.1
  • Cコード C9481

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともひろ

19
著者である飯間氏の辞書に対する愛情を感じる。スマホが普及してしまった現在、言葉の意味を調べるのに紙の辞書を使わなくなってしまったので、紙の辞書の売り上げが大幅に落ち込んでいるらしい。飯間氏は紙の辞書の復権を望むのではなく、これからの辞書の在り方を問うている。ネットの情報に偽情報が垂れ流されている中で、辞書の在り方、存在価値は高まるように思いました。2017/08/19

Prince of Scotch

13
紙の国語辞典ないし辞書が主役の時代はとっくに終わったのだと認識する。紙の辞書に特別な思い入れがない限り、ネットの辞書のほうが手軽に引けて携行にも便利であることは論をまたないだろう。でも、日本語のにしろ外国語のにしろ、学齢期までは紙の辞書に親しむべきというのが持論だ。アナログを踏まえた上でのデジタル活用が理想だと思っているけど、ICT隆盛のこんにちでは時代遅れな考えかもしれないなぁ。2019/09/19

イリエ

11
国語辞典の現在と過去、そしてこれからについて分かりやすく述べたテキスト。辞書はホームドクターという帰結が何だか、あたたかい。自分の辞書を売り込むことはなく、具体的に言葉を選択する方法がわかります。2017/09/29

菱沼

2
私は国語辞典を読むのが好きな子どもだった。でも、普通の家に何種類もの国語辞典はあまりないから、読み比べることはできなかった。飯間さんの言う、電子辞書でいろいろな辞典の解釈が並ぶものがあったら楽しく面白く、役に立つと思った。実家には昭和初期の国語辞典(「言海」?)があり、たまに帰ったときそれを読むと、下手な小説よりおもしろい。「海獺(らっこ)」の項目に、確か「皮を衣類に用いる」とあり、後足で直立した獰猛な顔の動物が描いてあった。今なら海面に仰向けに浮かぶ挿絵になるのかもしれない。2017/12/29

ふみ乃や文屋

2
紙の辞書を、偏って悲観的にも楽観的にも捉えない。かといって電子辞書も、過剰に肯定も否定もしない。中立的な立場で書かれている印象。しかしことばという生き物を扱う飯間氏の立場やスタンスがよく顕れていておもしろい。ことばはときとともに変化し、紙しかない時代から今のように電子時代への変化。時代の変化に合わせて言葉とどう付き合ってゆくのかを、読者に提示し、また氏自身も考える。2017/08/17

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