出版社内容情報
「100分de筒井康隆」(2025年1月3日放送)が待望のムック化! 『脱走と追跡のサンバ』「七瀬シリーズ」から『エロチック街道』『虚航船団』まで。筒井愛に溢れる豪華著者陣の解説に加え、そこから続けて読みたい作品リストを特別に収載。筒井康隆ガイドの新定番がここに登場!
【目次】
第1章 革命と内宇宙のリズム――『脱走と追跡のサンバ』(中条省平)
第2章 拡張と回帰の物語――「七瀬シリーズ」(池澤春菜)
第3章 夢と虚構の純文学へ――『エロチック街道』(菊地成孔)
第4章 超虚構の到達点――『虚航船団』(大森望)
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rockwave1873
2
筒井康隆の作品は、学生の頃に、「時をかける少女」、「家族八景」、「七瀬ふたたび」を読んだ位だし、『断筆宣言』をしたことも報道知っていた程度だったが、「100分で名著」により、如何に先鋭的な作家であるかを知ることが出来た。今度、コメンテーターが勧めている作品を図書館の筒井康隆の書棚から取り出して読んで見ようと思う。2025/08/16
selva
1
菊地成孔による「エロチック街道」解説が一番良かった。自分の筒井ベストである「虚航船団」は大森望が書いているが、さすがにあの作品をこの形で説明するのは厳しい。もっともっと広大で深くてとんでもない小説。2025/08/01
はあびい
0
Eテレで見ましたが、新規取材を加えて構成されているそうです。2025/08/21
ジュンケイ
0
テレビ放送は録画して見た。待ちに待った書籍化。4人がそれぞれ好きな作品を解説してくれている。一応、全部読んでいるが、さすがにみんなの解説がおもしろく、テレビでは語られなかった内容までしっかりと書かれているので、また読み直したくなる。実家から「脱走と追跡のサンバ」を持ってきた。どれも有名作品で、代表作なのはわかるが、入門作品ではない。個人的には「夢の木坂分岐点」が好きなのだが。2025/08/18
biwacovic
0
1月に放送のあった番組が本になったので。思えば初めて全集を読んだのが筒井康隆で、確か『虚人たち』くらいまでの作品が入っていた。つまりスラップスティックSF期から純文学/超虚構期への変換点あたりで、おそらく付いていけてなかったのだが、その辺りについて詳しく言及している菊地成孔の章を読んでやっぱり『エロチック街道』は読み直してみよう、と思ったのだった。2025/08/15