出版社内容情報
哲学界に革命を起こした稀代の天才は、<言葉>に何を求めたのか
前期の代表作『論理哲学論考』では、世界と言語の関係を突き詰めて考えた末、「語りえないことについては、沈黙しなければならない。」と記した。その意図とはなんだったのか。後期の『哲学探究』では、前期の思想を否定し、新たに「言語ゲーム」という概念を提示した。その独創的な概念とは。彼の哲学の影響は、科学哲学、政治哲学、法哲学、宗教哲学、言語学、美学、社会学、人類学、心理学、文学、さらに現代のコンピュータ・サイエンスやAI研究にまで及んでいる。波瀾万丈のウィトゲンシュタインの人生を辿りながら、気鋭の哲学者が、代表作のエッセンスを大胆に掬い上げる。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
GELC
1
人間の本質とは何か、考えるきっかけを与えてくれる一冊だった。AIは身体レベルで感覚・感情を体験できないが、われわれが本や物語を通じて言葉で理解することと、何か違うのか? 予測不可能生が人間性の鍵の一つだろうが、AIにそれを期待する未来があるのか? 非常に難しい。ただ、なんとなくだが、言語は人間の意思を最も的確に現すことができるツールだが、あくまでツールに過ぎず、それは本質ではないように感じた。番組で振り返りつつ、思索を深めていきたい。2026/04/07
余白の落書き
1
語り得ぬことには沈黙しなければならない。くらいしか知らず難解だとビビっていた著作を前期、後期までマルっと平易に解説してくれていて素晴らしい。(この「素晴らしい」もこれこれこんな状態が素晴らしいのだと間接的に説明できるだけであって、各人各様の解釈や対話の中の関係性によって流動的でダイナミック。)丁度Geminiと身体感覚のないAIはどうやって人の感覚に寄り添えるのか会話していたところに本書を読んだから相互の共鳴がVivid。我々がAIに何を望むのか?HAL9000のような不確実性か?は慧眼。2026/04/06
okhiro
1
以前ウィトゲンシュタイン入門という新書を読んだが難しく、印象に残らなかった。今回はわかりやすく解説されていた。特にAIに関連する考え方の解説が興味深かった。感情、痛みなどについて実際に複数のAIに尋ねてみたところ、回答や考え方の差異があり、面白かった。2026/03/29
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