出版社内容情報
「四つの層」と「第二の小説」が読み解きの鍵 【2019年12月のアンコール放送】
世界文学史上、最高傑作の一つといわれる本作は、ドストエフスキーが人生の集大成として執筆した大長編小説である。家族・宗教・恋愛・嫉妬・善悪・友情・殺人・破滅といった様々なテーマが盛り込まれ、壮大かつスリリングなドラマを展開する傑作を、執筆当時のロシア社会の光と影(農奴解放、投機と拝金主義、キリスト教異端派の存在、社会主義革命の萌芽)を手がかりにロシア文学研究の第一人者が解説。物語が四つの層によって構成されていること、また、この物語の先に「書かれるはず」だった「第二の小説」があることを想定すれば、ドストエフスキーの「意図」が見えてくると著者はいう。難解かつ長大な本作を読み通すためのカギが詰まった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
19
再読するのに読むがネタバレしまくっている。しかしドストエフスキーの奥深さを感じる。再読しても楽しめるドストエフスキーだった。結局、第ニ部が未完だからいろいろ想像力も働くのかも。https://note.com/aoyadokari/n/nc22e748888382025/04/30
このみ
6
野田秀樹の芝居「正三角関係」観劇前予習。「観に来る前に、原作の小説をお読みになるのは勝手ですが、大変骨が折れ、心も折れます。かといってネットで粗筋を読んだりアマゾンでマンガを買って読んだりして、わかった気になって観にくるのが、心に最も危険です。お気をつけ下さい」と観劇前の注意事項あり。「神がなければ、すべては許される」このテキストの「はじめに」から亀山郁夫先生のほとばしる情熱に圧倒される。ド翁の「父殺し」のテーマに、ロシアの持つ精神性。書かれなかった第二の小説。解説が素晴らしく未読なのに読んだ気持ちに。2024/07/13
とむぐりーん
3
カラマーゾフの兄弟で、大審問官のところは、文章が難しく、またキリスト教のバックグランドや当時のロシアの状況が分かっていないと、理解することが難解。光文社文庫の亀山先生の訳で読み通したが、この箇所は何度か読み返しても難しいので、これからも理解して行こうと思っている。そのための一助として、このガイドブック(100分で名著)を買って 読んだ。内容が、ちょっと軽すぎて、物足りなかったので、新潮社文庫も併読して行こうと思っている。 小林秀雄もカラマーゾフの兄弟のところは、未定稿としているのだ。2022/10/21
しお
2
ドストエフスキーはそんなに読んだことなくて(罪と罰は読んだはずだけどあらすじに記憶との齟齬がある…)このテキスト読んでても実はこういう意図を持って書かれている…みたいなところ「私が読んでもなーんにも読み取れなさそう〜」とは思うんだけどまあ読んでみようかな…。2021/11/26
りんご
2
「カラマーゾフの兄弟」は光文社古典新訳文庫と岩波文庫で読みました。この本を読んでみて,も一回読みたいなと思ったので,新訳文庫で読んでみようかな・・・2021/11/25