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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
105
NHKの放映と合わせて読んだ。河合俊雄氏によるもの。心に沁み入るのは何故だろう。「西洋は運命と戦うことに人生の意義を見出し、東洋では運命を味わうことに生き甲斐を感じる」に深くうなずく。2018/08/03
アルピニア
44
河合氏は、研究者としてではなく、カウンセラーとして患者さんと向き合い、模索を続け、他のカウンセラーの方々が患者さんと向き合うためのヒントになればとの思いで書籍を著したのではないかと感じた。そしてカウンセラーとしての立ち位置に苦しんだ末の到達点が「非個人的関係」だったのではないだろうか。河合俊雄氏(河合氏の御子息)の言葉「風は、様々な人や物に触れ、連れ運び、時にぶつかりもしつつ、一ヶ所に長く留まることはありません。彼(父隼雄氏)もまた、風でありたいと考えていたのではないでしょうか。」が深く心に残った。2018/07/31
Carlyuke
36
河合隼雄さん没後11年。Eテレのテキストとして番組を見ながら番組の前後に読み, 最終回の前に読了した。河合氏が日本人の心の独自性を追求しながらすることに生涯を費やした偉大な先生だったと再認識。一方林道義先生はユングを忠実に翻訳し, そのままのユングを紹介してくれた。このような偉大な先生たちがユング理解に必要であると思う。河合氏の岩波現代文庫版の本も読みたい。「ユング心理学入門」も再読したいと思った。正直しばらく河合氏の著作からから離れていたが, 改めて価値を見出し色々氏の著作を読んでゆきたいと感じた次第。2018/07/17
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
32
【1回目】若い頃に『子どもの宇宙』を読んで以来、折に触れて河合先生の著作に触れてきた。今回4点をまとめて、ご子息である俊雄氏による解説を読めたことが、まず何よりもうれしい。河合隼雄「再発見」のきっかけになればと思っている。とはいえ、隼雄先生の「西洋人は◯◯、日本人は△△」「男性原理はこう、女性原理はああ」といった、わかりやすすぎるステレオタイプ化はいかがなものかと思っていることも否定できないでいる。テレビ放送が終わった時点で、再度読み直してみたいと思っている。2018/07/05
ももたろう
25
フロイト、アドラー、ユングの中で、個人的にもっとも興味深いのがユング。本書では、その思想がとても端的に語られていた。意識と無意識を統合しようとするあたりがめちゃくちゃ面白かった。けど、これ一冊でユング心理学を理解することは到底できないと思うので、ほかの本もコツコツ読み続けていきたい。河合隼雄、林義道、老松克博らの著作を計画的に読んで行きたい。文学や古典への造詣が深い河合隼雄から始めよう。 2018/08/14
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